北見毎日新聞

北見毎日新聞は、かつて株式会社北見毎日新聞社が発行していた地方新聞です。北海道北見市を中心とした地域で親しまれていましたが、1989年に廃刊となりました。同じく北見市で発行されていた北見新聞（2001年廃刊）と共に、戦後の北見市を代表する夕刊地域紙として、地域住民に重要な情報を提供していました。

歴史

北見毎日新聞は、戦前に発行されていた『北都日日新聞』をルーツとしています。1950年に『北見日日新聞』として創刊され、その後、1954年11月23日に田子節次郎によって『北見毎日新聞』として新たに創刊されました。本社は北見市北8条東1丁目10番地に置かれ、後にオホーツク新聞社の本社としても使用されました。

特徴

B3判の夕刊日刊紙として発行され、最盛期には公称部数10,100部を誇りました。北見市のみならず、周辺の美幌町や訓子府町にも支局を設け、広範囲な地域をカバーしていました。地域に密着したニュースや情報を発信し、地元住民の生活に欠かせない存在でした。

廃刊

しかし、1980年代に入ると、部数の伸び悩みが深刻化しました。その結果、1989年4月27日付で廃刊という決断に至りました。廃刊の理由として、会社側は「先行きの見通しなどを総合的に判断した結果」と説明しましたが、実際には田子社長が事業意欲を失ったことが大きな要因だったと伝えられています。

その後

北見毎日新聞の廃刊後、美幌町の夕刊美幌社が新聞事業を引き継ぐ形で、旧本社に株式会社オホーツク新聞社を設立しました。同年10月26日には『オホーツク新聞』として新聞発行を再開しましたが、経営難に陥り、1993年に再び廃刊となりました。北見毎日新聞の歴史は、地域の新聞文化の変遷を示す一例として、今も語り継がれています。

関連項目

* オホーツク新聞 (北見市)

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