十文字原テレビ・FM放送所

十文字原テレビ・FM放送所：大分県を網羅する放送拠点

大分県別府市、通称十文字原高原地区に位置する十文字原テレビ・FM放送所は、大分県内における重要な放送拠点です。地上デジタル放送、かつてはアナログ放送も、そしてFMラジオ放送を送信しており、別府湾沿岸地域を含む大分市と別府市を中心に広範囲をカバーしていました。ただし、大分市の東部地域においては、地理的な条件から、アナログ放送とデジタル放送の中継局が別途設置されています。

送信設備の配置と歴史

放送所の敷地内には、複数の放送局の送信設備が配置されています。北から順に、大分放送（OBS）のアナログ局舎、NHK大分放送局の局舎（OBSデジタル放送と、2017年7月30日までFM大分も設備を共用）、テレビ大分（TOS）局舎、大分朝日放送（OAB）局舎が建ち並んでいます。

特にNHKとOBSは、NHK Eテレアナログ放送の鉄塔をデジタル放送のアンテナと共用している点が特徴的です。また、OBSのデジタル送信設備はNHK大分放送局の局舎内に設置されています。

地上デジタル放送の試験電波は、2006年7月3日に全放送局から送信が開始されました。その後、OBS（7月18日）、TOS（8月）、NHK大分（9月）、OAB（10月下旬）と順次試験映像、そして11月1日からは放送局ID（SI信号）が付加された試験放送（サービス放送）が開始されています。

アナログ放送は、2011年7月24日に全放送局で運用が終了しました。FMラジオ放送については、大分放送のFM補完放送は横江山送信所で行われています。

絶景とドライブコース

十文字原放送所は、別府湾を一望できる絶景ポイントとしても知られています。大分自動車道の別府湾サービスエリアが建設されるまでは、恋人たちのドライブコースとして人気を博していました。

送信設備の詳細

廃止された送信所

2017年7月31日、FM大分は横江山へ送信所を移転しました。

関連情報

NHK大分放送局
OBS大分放送
TOSテレビ大分
OAB大分朝日放送
FM大分
総務省九州総合通信局
社団法人デジタル放送推進協会（Dpa）
十文字原展望台ミュージックカフェ「光の詩」

十文字原テレビ・FM放送所は、長年に渡り大分県民に放送サービスを提供してきた重要なインフラです。絶景を望むロケーションも相まって、地域に深く根付いた存在と言えるでしょう。

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