十段戦 (麻雀)

十段戦について

十段戦（じゅうだんせん）は、麻雀の公式タイトル戦であり、（株）JPMLが主催し、日本プロ麻雀連盟が運営を担当しています。この大会は、麻雀愛好者やプロ選手にとって非常に注目されるイベントの一つです。ここでは、十段戦の概要や出場資格、ルールについて詳しく解説します。

概要と出場資格

十段戦に出場できるのは、日本プロ麻雀連盟の会員のみです。参加資格が限定されているため、麻雀界の中でも高いスキルを持つプロたちが集まります。ルールについては、日本プロ麻雀連盟の公式ルールが適用され、2016年までは「連盟Aルール」として知られていました。このため、低段位の若手や女流プロ選手たちにとっては、非常に厳しいタイトル戦となっています。

トーナメントの流れ

大会は、様々なトライアル戦を経て、最終的に決勝トーナメントへの進出者が決まります。最初に開催されるのは「初段戦トライアル」で、東京本部に所属する初段プロたちが参加し、成績優秀者の約40%が「二段戦」へ進む権利を得ます。続いて「二段戦トライアル」も同様に行われ、成功した選手は「三段戦」へと進むことができます。

その後、地方予選では初段から三段までの選手が参加し、勝ち上がった選手は東京での「四段戦」に挑みます。このように段位に応じた予選を経て、最終的には最大で12名の選手が決勝トーナメントに進出します。

決勝トーナメント

決勝トーナメントは、前年度の決勝進出者4名を加えた16名によって行われます。このトーナメントはニコニコ生放送やFRESH LIVEなどで生配信され、ファンは選手たちの熱戦をリアルタイムで楽しむことができます。決勝の進出者は、半荘5回戦を行い、同卓上位の2名が勝ち上がるという方式で選ばれます。

開催日程と進行方式

十段戦の決勝は、以前は2日間にわたって行われる形式でした。具体的には、初日と二日目に半荘4回戦、最終日に半荘2回戦を行う形で、合計で12回戦が開催されていました。2011年からは新たに改訂され、初日と二日目に半荘4回戦、最終日には残った4名での半荘2回戦という形に変更されました。

十段位の名誉

全12回戦の結果に基づいて、総合ポイントのトップに立った選手がその年の十段位を得ることになります。また、優勝者には180万円の賞金も授与されるため、選手たちは名誉とともに賞金目当てで真剣に戦います。

歴代十段位

この大会は1984年から続いており、過去には多くの著名な麻雀プロがタイトルを獲得しています。歴代十段位の中には、三連覇を成し遂げた選手や、女流プロ初の優勝者など、多彩な顔ぶれが揃っています。特に最近の傾向としては、ますます多くの若手や女性プロが活躍する舞台として注目されています。

まとめ

十段戦は日本の麻雀界において非常に重要な位置を占めており、兼ねてからの伝統や格式を持つタイトル戦です。競争が激しく、それに見合ったスキルを必要とするこの大会は、多くの麻雀ファンやプロ選手に夢を与える場であると言えます。

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