千恋*万花

千恋＊万花（せんれん＊ばんか）

『千恋＊万花』は、2016年7月29日にゆずソフトからリリースされたPC用の18禁恋愛アドベンチャーゲームです。日本国内での評判を受け、2020年には全年齢版がSteamで配信され、その後2022年にはNintendo Switchでもダウンロード販売が開始されました。

概要

この作品は、ゆずソフトの第9作目であり、主に神刀にまつわるストーリーが展開されます。『千恋＊万花』は萌えゲーアワードで2016年度準大賞に輝き、さらにGetchu.com美少女ゲーム大賞の総合部門で1位に選ばれるなど、プレイヤーからの高評価を得ています。

あらすじ

物語の舞台は、文明開化の波から取り残された温泉街や古き時代の町並みが残る穂織（ほおり）という地方都市です。ここに存在する建実神社には、神刀・叢雨丸（むらさめまる）が岩に突き刺さっており、誰も引き抜けない状況です。主人公の有地将臣（ありち まさおみ）は、旅館を営む祖父を手伝うため、穂織の町にやって来るが、叢雨丸を折ってしまい、巫女姫の朝武芳乃（ともたけ よしの）から結婚を迫られることに。戸惑う将臣の前に現れるのは、叢雨丸に宿る精霊・ムラサメと、芳乃の護衛であるくノ一・常陸茉子（ひたち まこ）。彼らと共に物語が進展し、町に隠された真実が明らかになっていきます。

登場人物

• - 有地 将臣（ありち まさおみ）: 本作の主人公で、学園二年生。祖父の影響で幼少期に剣道を習うが、叢雨丸を折ったことから彼の人生は大きく変わる。
• - 朝武 芳乃（ともたけ よしの）: 神社の巫女姫であり、主人公のクラスメート。優雅さと少し抜けた所を持ち合わせている。
• - 常陸 茉子（ひたち まこ）: 芳乃の幼馴染で護衛役のくノ一。普段はクールだが、高所恐怖症の一面を持つ。
• - ムラサメ: 叢雨丸に宿る精霊。古風な話し方をし、将臣に忠誠を誓う。
• - レナ・リヒテナウアー: 留学生で、旅館の仲居として働く女性。初心者で惚れっぽい。
• - 鞍馬 小春（くらま こはる）、馬庭 芦花（まにわ ろか）、鞍馬 廉太郎（くらま れんたろう）など、主人公の周囲には様々な個性的なキャラクターが登場し、物語を彩ります。

舞台と用語

物語は穂織という町で展開され、ここは「小京都」とも呼ばれ、温泉地としての魅力を持ちつつ、古き良き日本の文化が色濃く残っています。この町にある建実神社が叢雨丸の御神体であり、この神刀にまつわる伝説も物語の核となります。

売上と影響

『千恋＊万花』はリリースから年々評価を高め、2020年末までに10万本以上の売上を記録しました。Nintendo Switch版も好評を博し、2023年10月には全世界売上が40万本を超え、今や国内外のファンから広く支持を受ける作品となっています。物語の背景やキャラクターの魅力に加え、音楽やビジュアルデザインも高く評価されており、これからも多くのプレイヤーに愛され続けることでしょう。

このように『千恋＊万花』は、色濃い文化と魅力的なキャラクターたちによって、多くのプレイヤーにとって特別な体験を提供しています。

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