千歳市立信濃小学校

千歳市立信濃小学校

千歳市立信濃小学校（ちとせしりつ しなのしょうがっこう）は、北海道千歳市信濃に所在する公立小学校です。豊かな自然に囲まれた環境の中で、地域と連携しながら特色ある教育活動を展開しています。

沿革

本校は、地域の子どもたちの学び舎として、1968年（昭和43年）4月1日に誕生しました。当時の千歳市立北栄小学校から分離する形で開校し、スタート時には340名の児童が7学級に分かれて学んでいました。開校当初は、北栄小学校の一部を仮校舎として使用していましたが、同年7月には校舎の第一期工事が完了し、現在の北校舎となる新校舎への移転が実現しました。この校舎移転と同時期に、千歳第三小学校が本校に統合され、その歴史に幕を閉じました。

開校の年である1968年には、学校の象徴となる校章も制定されました。この校章のデザインは、初代校長を務めた島倉充平氏によって手掛けられたものです。

その後、地域の発展に伴い児童数は急速に増加しました。1977年（昭和52年）には、児童数が1,269名、学級数は32学級と学校規模が拡大しました。この状況に対応するため、翌1978年（昭和53年）には新たに桜木小学校が開校し、本校から398名の児童が移籍しました。さらに、1994年（平成6年）にも北陽小学校が分離開校し、一部の児童が移籍しています。

学校施設も時代とともに整備が進められました。1970年（昭和45年）には校歌が制定され、作詞は稲葉留準氏、作曲は星野正明氏が担当しました。同年にはプレハブ二階建て校舎も設置されています。1971年（昭和46年）には南校舎が完成し、さらに三教室の増築工事も行われました。学校生活に不可欠な体育館は1972年（昭和47年）に完成。水泳の授業などに使用されるプールは1990年（平成2年）に完成し、1994年には温水化工事が完了しました。

学校の歴史の中には、1993年（平成5年）6月8日に発生したスクールバスに関わる痛ましい事故により、尊い児童の命が失われたという不幸な出来事も記録されています。

2000年代に入ってからも、施設の改修や教育内容の更新が進められています。2002年（平成14年）には英会話の授業が開始されました。2003年（平成15年）には北校舎の改修工事が完了。2008年（平成20年）には二学期制が導入され、校舎の耐震改修工事も完了しました。翌2009年（平成21年）には内部改修工事も完了し、より安全で快適な教育環境が整備されました。近年では、バリアフリー対応として2018年（平成30年）に南棟、2020年（令和2年）に北棟にそれぞれ昇降機が設置されました。また、2022年（令和4年）には北校舎、南校舎、体育館の照明がLED化され、環境にも配慮した設備更新が行われています。

教育目標

千歳市立信濃小学校では、児童一人ひとりの可能性を引き出し、心身ともに健やかに成長するための教育を推進しています。学校が目指す児童像として、以下の四つの目標を掲げています。

「知」考える子
「情」やさしい子
「意」がんばる子
「体」じょうぶな子

これらの目標に基づき、子どもたちが自ら学び、他を思いやり、困難に立ち向かう粘り強さを持ち、健康な体で活動できるような指導が行われています。

通学区域と進学先中学校

本校の主な通学区域は、千歳市内の信濃、富士、新富1丁目の一部、新富2丁目から3丁目、上長都の一部、北信濃の一部地域です。卒業後の進学先中学校は、千歳市立北斗中学校または千歳市立千歳中学校となります。

交通アクセス

本校へのアクセスは、公共交通機関が利用可能です。鉄道を利用する場合、JR千歳線の千歳駅西口からは徒歩で約32分程度の距離にあります。バスを利用する場合は、北海道中央バスの桜木線、桜木空港線、千歳線のいずれかに乗車し、「開発局前」停留所で下車後、徒歩約3分で学校に到着します。

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