千田保育園
千田保育園は、
広島県広島市中区千田町2丁目5番12号に位置する私立保育園です。
社会福祉法人二葉会によって運営されています。
概要
千田保育園の設立は、
学制改革により
広島市立第一高等女学校(市女)が
広島市二葉高(現在の
広島市立舟入高等学校)となったことが背景にあります。1949年春、市女の同窓生から「復興のために立ち上がり、働く親たちのために子供を預かる施設を作ろう」という声が上がり、市女初代校長である今堀友市の「揺籃(
ゆりかご)を動かす手が世界を動かす」という信念のもと、市女同窓生の女性たちの力によって設立されました。
設立資金と運営
設立にあたっては、市女の同窓生たちが卒業生を訪問し、一口200円で目標額50万円の寄付を募りました。最終的には1100人の同窓生から70万円(現在の約550万円に相当)の寄付金が集まりました。1953年に職員3人、定員60人で開園し、1960年には
広島市で初の「産休あけからの保育」を開始しました。当時の運営はすべて同窓生のボランティアによって支えられていました。
延長保育
1993年、千田保育園は
広島市からの要請を受け、午前7時から午後6時までの通常保育に加え、最長午後10時までの延長保育を開始しました。2004年には、最も多い時で80人もの園児を延長保育として預かっていました。しかし、待機児童解消を目指す政府の方針により保育園が増加し、午後10時までの勤務を敬遠する保育士が増えたため、必要な保育士の確保が困難になりました。千田保育園は、
広島市中区の認可保育園の中で唯一、午後10時までの延長保育を実施していましたが、2019年度からは延長保育の時間を午後7時30分までに短縮し、開園時間も30分遅らせることになりました。
関連情報
社会福祉法人二葉会 千田保育園 公式ホームページ
広島市立舟入高等学校
舟入・市女同窓会
今堀友市の書籍
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広島市市立保育園協会 -
社会福祉法人二葉会 千田保育園