千田健一

千田健一：フェンシング界を牽引する指導者

千田健一（ちだ けんいち、1956年 - ）は、日本のフェンシング選手、指導者であり、現在は日本フェンシング協会の会長を務めています。彼の指導を受けた選手の中には、オリンピックメダリストである千田健太（長男）や、同じくオリンピックに3大会連続で出場した菅原智恵子らがいます。

生い立ちと選手時代

宮城県気仙沼市出身の千田は、気仙沼高校、中央大学を卒業。高校時代からフェンシング選手として才能を発揮し、インターハイで数々の優勝を飾りました。1980年にはモスクワオリンピックの日本代表に選出されるも、日本のボイコットにより出場は叶いませんでした。

指導者としての転身

オリンピック出場の夢を断念後、千田は1982年に宮城県鼎が浦高等学校（現 気仙沼高等学校）の教員となり、フェンシング部の指導者としての道を歩み始めます。教員生活と並行してフェンシング指導に情熱を注ぎ、その指導力は目覚ましい成果を上げました。

指導開始からわずか3年で全国制覇を達成。その後25年間、市内の高校で顧問として指導を続け、インターハイ団体では鼎が浦高校を5回、転任先の気仙沼高校を1回、優勝に導きました。彼の指導を受けた選手たちは、全国レベルで活躍するようになり、オリンピック選手も輩出するなど、その指導手腕は高く評価されています。

教頭や校長職に就いた後も、時間を見つけてはフェンシングの指導を続けました。また、公認フェンシングコーチ カリキュラムの講師や、宮城県フェンシング協会の理事、気仙沼高校フェンシング部OB会会長なども歴任し、フェンシング界の発展に大きく貢献しています。

主な実績

選手として

1972年：全国高等学校フェンシング選手権大会 団体優勝
1973年：全国高等学校フェンシング選手権大会 個人フルーレ優勝
1974年：全国高等学校フェンシング選手権大会 団体優勝

指導者として

1984年：鼎が浦高校インターハイ団体優勝、個人フルーレ優勝
1990年：鼎が浦高校インターハイ団体優勝
1991年：鼎が浦高校インターハイ団体優勝
1996年：鼎が浦高校インターハイ団体優勝
2002年：鼎が浦高校インターハイ団体優勝
2005年：気仙沼高校インターハイ団体優勝

宮城県高校総体でも団体、個人ともに何度も優勝に導いています。

現在

2017年に定年退職後も、千田はフェンシング界への貢献を続けています。日本フェンシング協会会長として、日本のフェンシングの普及と発展に尽力しており、その情熱は今も衰えることはありません。

参考文献

Number Web～五輪剣士を育てた街
* Panasonic～Beautiful JAPAN towards 2020

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