千葉南警察署

千葉南警察署

千葉南警察署は、千葉県警察が管轄する警察署の一つです。「ちばみなみけいさつしょ」と読みます。その主な任務は、千葉市緑区全域における治安維持と地域住民の安全を守ることにあります。

所在地と管轄区域

現在の庁舎は、千葉市緑区おゆみ野中央八丁目1番地2に位置しています。設立当初やその後の時期には、管轄区域が異なっていたこともありますが、2007年4月1日以降は千葉市緑区のみを管轄しています。広大な緑区の面積と人口を考慮し、地域に密着した警察活動を展開しています。

沿革

千葉南警察署の歴史は、1962年（昭和37年）8月1日に遡ります。この日、当時千葉警察署の一部であった千葉市蘇我警部派出所が、地域の発展と治安情勢の変化に対応するため、独立した警察署へと昇格するかたちで発足しました。

設立から約30年後の1992年（平成4年）3月30日には、警察署は現在地である千葉市緑区おゆみ野中央への移転新築を実施しました。この移転により、老朽化した施設の改善と、より広範な地域をカバーするための機能強化が図られました。

さらに、2007年（平成19年）4月1日には、管轄区域の再編が行われました。それまで管轄していた千葉市中央区の一部地域を千葉中央警察署に移管し、千葉南警察署の管轄は現在の千葉市緑区のみとなりました。この変更は、行政区画や人口分布の変化に応じた効率的な警察力の配置を目的としていました。

庁舎施設

現在の千葉南警察署の施設は、1992年の移転新築時に建設されたものです。主要な建物である千葉南警察署庁舎は、地上4階建て、延床面積2,760平方メートルを有しています。構造は鉄筋コンクリート造（RC造）であり、堅牢な設計となっています。この庁舎内に、署員の執務スペース、取調べ室、留置施設、各種装備などが集約されています。

また、庁舎の隣には警察車両を収容するための車庫が設けられています。この車庫も庁舎と同時期の1992年に竣工しており、地上2階建て、延床面積は572平方メートルです。こちらも鉄筋コンクリート造で、パトカーやその他の車両を安全に保管し、迅速な出動に備えています。

地域における活動拠点

千葉南警察署は、広範な管轄区域である緑区内の治安を守るため、複数の交番や駐在所を設置しています。これらの地域拠点は、地域住民にとって最も身近な警察機関として機能しています。

現在、千葉南警察署の管轄下にある主な交番は以下の通りです。

学園前駅前交番（千葉市緑区おゆみ野中央1丁目63番地）
鎌取駅前交番（千葉市緑区おゆみ野3丁目70番地）
土気駅前交番（千葉市緑区あすみが丘1丁目20番地3）
誉田交番（千葉市緑区誉田町2丁目26番地1）

これらの交番の警察官は、管轄区域内をパトロールし、事件・事故への対応、巡回連絡、地理案内、遺失物・拾得物の取り扱い、地域住民からの相談対応など、多岐にわたる活動を行っています。地域社会との緊密な連携を図り、防犯・交通安全の啓発活動なども積極的に実施しています。

かつては、星久喜、白旗、蘇我駅前、浜野駅前にも交番がありましたが、これらは2007年4月1日の管轄区域変更に伴い、千葉中央警察署の管轄へと移管されました。この変更後も、千葉南警察署は残る交番・駐在所体制で緑区の治安維持に当たっています。

交番に加え、あすみが丘地区には駐在所も設置されています。

* あすみが丘駐在所（千葉市緑区あすみが丘8丁目973番地2）

駐在所は、警察官とその家族が居住し、地域社会の一員として生活しながら職務を遂行する形態の地域拠点です。交番と同様に、地域の安全を守るための活動を展開しています。

結び

千葉南警察署は、その設立以来、地域の変化に対応しながら体制を強化し、千葉市緑区における安全・安心なまちづくりに貢献しています。本署、そして各地域の交番や駐在所が連携し、犯罪抑止、交通安全確保、各種相談対応など、地域住民の暮らしを守るための活動を日々続けています。地域の皆様との協力関係を大切にしながら、安全な地域社会の実現を目指しています。

（外部リンク：千葉南警察署 - 千葉県警察公式サイトへのリンクなどが想定されますが、ここでは記述しません。）

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