千葉喬三

千葉喬三

概要

千葉喬三（ちば きょうぞう）氏は、1939年11月22日に京都市で生まれた日本の農学者、教育者です。農学博士号を取得しており、特に森林科学や環境農学を専門としてきました。そのキャリアを通じて、大学での研究・教育に加えて、大学運営や学外の教育機関、企業、地域社会においても重要な役割を果たしました。

経歴

氏の学術キャリアは、京都大学大学院農学研究科博士課程での学びを経て始まります。1969年に単位取得退学後、高知大学農学部に助手として着任。その後、1971年に講師、1974年には助教授へと昇任しました。同年、活躍の場を岡山大学農学部に移し、引き続き助教授を務めます。研究者・教育者としての実績を重ね、1986年には岡山大学農学部の教授に就任しました。学内での信頼も厚く、1994年には同学部の学部長を務め、2000年には大学院自然科学研究科の教授を兼任するなど、多方面で指導力を発揮しました。

教育・研究活動に加え、大学全体の運営にも深く関与しました。2001年には岡山大学の副学長に就任。2004年には理事・副学長として大学運営の枢要に関わり、そして2005年には、岡山大学の第12代学長に選出されました。学長として大学の発展に尽力し、2010年に任期を満了し退任。長年の功績が認められ、2011年には岡山大学名誉教授の称号が贈られています。

岡山大学を退いた後も、高等教育や地域社会への貢献を続けました。2011年には学校法人就実学園の理事長に就任し、また学校法人追手門学院の理事も務めました。2012年には就実大学の特任教授として教鞭を執り、国際的な活動としてベトナム国立フエ大学より名誉教授の称号を授与されています。株式会社ウエスコの社外取締役（2015年〜）、学校法人加計学園の相談役（2016年〜）も歴任しました。2016年に就実学園理事長を退任した後、2018年からは中国学園大学・中国短期大学の学長を務め、教育機関のトップとしてその手腕を発揮しました。

受賞歴

千葉氏の長年にわたる学術研究、教育、社会貢献は高く評価されており、数多くの賞を受賞しています。

2002年：環境庁地域環境功労賞
2008年：2007年度土木学会デザイン賞最優秀賞
2009年：21世紀発明貢献賞（社団法人発明協会）
2010年：山陽新聞賞（教育功労）
2011年：平成22年度岡山県文化賞（教育）
2012年：第26回福武哲彦教育賞、第45回岡山県三木記念賞
* 2018年：瑞宝中綬章

まとめ

千葉喬三氏は、農学の専門家として優れた研究を行い、多くの後進を育成しました。岡山大学の学長として組織運営に力を尽くし、さらに他の教育機関や企業、地域社会に対しても多岐にわたる貢献を果たしました。これらの活動は、授与された多くの賞や称号によっても裏付けられています。日本の学術研究と高等教育の発展に大きく貢献した人物と言えるでしょう。

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