千葉工業大学創造工学部

千葉工業大学創造工学部

千葉工業大学創造工学部（ちばこうぎょうだいがくそうぞうこうがくぶ）は、時代の要請に応える形で2016年に設立された、千葉工業大学に設置されている学部です。

概要

この学部は、今日の複雑化する社会において特に重要となる創造的な思考や技術を要する工学分野、さらには複数の学問領域が融合した分野において、世界的な文化の発展に寄与できる人材を育成することを主要な目的としています。設立当初から、新たな工学領域を開拓する意欲を持つ学生を迎え入れています。

教育カリキュラムは、技術的な側面だけでなく、計画立案、設計、さらにはデザインという創造的な要素を統合した「創造工学」に関する幅広い基礎知識と応用技術を習得できるよう構成されています。工学の堅固な基礎科目に加え、計画・設計・デザインといった専門性の高い科目群が設けられており、それぞれの分野で深く学ぶことが可能です。

学習内容の実践的な定着を図るため、カリキュラムの中には数多くの演習科目が組み込まれています。学生たちはこれらの演習を通じて、講義で得た知識や技能を実際に活用する機会を得ます。これにより、ものづくり、仕組みづくり、空間創造、都市計画、そして国土のデザインといった、多岐にわたる分野で社会に貢献するための実践的な能力を養うことを目指しています。

創造工学部は、以下の3つの専門学科で構成されています。

建築学科
都市環境工学科
* デザイン科学科

それぞれの学科が専門分野を深く掘り下げつつ、学部全体の理念である創造工学の視点から、技術とデザインの融合による新しい価値創造に取り組んでいます。

沿革

千葉工業大学の歴史は古く、創造工学部の設立も、その長年にわたる工学教育の系譜の上に成り立っています。

大学の前身である興亞工業大学は、1942年に開学式を迎えました。当初は航空工学科、冶金学科、機械学科といった学科からスタートしました。その後、1944年には日本冶金川崎製造所の敷地内に工学部（本科）が設置され、工学教育の基盤が築かれていきました。

終戦後の1946年には、学校名が「千葉工業大学」と改称され、現在の名称となりました。大学は時代の変化と共に教育内容を発展させてきましたが、2016年に大きな改組を実施します。この改組により、既存の工学部を再編成し、従来の工学部に加えて、創造工学部、そして先進工学部が新たに設置されました。これは、多様化・高度化する現代社会のニーズに応えるため、工学の可能性を広げ、より専門的かつ学際的な教育研究を推進するための重要なステップでした。創造工学部はこの改組によって誕生し、技術と創造性の融合を旗印に、社会に貢献する人材の育成を使命としています。

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