千葉市立青葉病院

千葉市立青葉病院

千葉市立青葉病院（ちばしりつあおばびょういん）は、千葉県千葉市中央区に所在する公立病院です。千葉市が定める「千葉市病院事業の設置等に関する条例」に基づき設置・運営されており、地域の中核的な医療施設としての役割を担っています。

設立経緯と規模拡大

本院は、従前より存在していた千葉市立病院施設の老朽化が著しくなったことを受け、その機能を継承・拡充する目的で、隣接する青葉町に新たに建設されました。単なる移転ではなく、ि施設の刷新と医療提供体制の強化が図られています。

新病院の開院にあたり、診療体制は大幅に拡充されました。以前の施設から新たに5つの診療科が設けられ、合計で18の診療科を備える体制となりました。これにより、多様な疾患や症状に対応できる専門性が高められています。また、病床数も飛躍的に増加しました。旧病院と比較して約4割もの病床が増設され、より多くの患者を受け入れられる収容能力を獲得しました。

医療機能と地域における役割

千葉市立青葉病院は、地域医療において重要な機能を果たしています。救急医療体制においては、緊急性の高い疾患や外傷に対応する「第2次救急医療機関」として指定されており、地域の救急搬送患者の受け入れを積極的に行っています。

さらに、特定の感染症に対する対応能力も有しています。かつては、重症急性呼吸器症候群（SARS）の発生時に備え、千葉県内で対応可能な3つの指定病院の一つとして位置づけられていました。これは、新興・再興感染症など、特殊な医療ニーズにも対応できる体制が整備されていることを示しています。

沿革

千葉市立青葉病院の設立から現在に至るまでの主な変遷は以下の通りです。

• - 2000年（平成12年）3月: 新病院建設工事が着工されました。
• - 2003年（平成15年）3月28日: 建物が竣工しました。
• - 2003年（平成15年）5月1日: 正式に開院し、診療を開始しました。この日から地域住民への医療提供が始まりました。
• - 2011年（平成23年）4月1日: 地方公営企業法の全部適用を受けました。これにより、病院事業の運営形態が変更され、経営の独立性・効率性が高まることとなりました。
• - 2019年（平成31年）4月1日: 病院の許可病床数が369床に変更（減床）されました。医療需要や運営方針の変化に対応するための措置と考えられます。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、JR千葉駅からのバスアクセスが便利です。

JR千葉駅からのアクセス

JR千葉駅東口の各バス乗り場から、千葉市立青葉病院行きのバスが運行されています。

• - 東口6番乗り場:

- ちばシティバス「川戸都苑」行に乗車し、約20分。
- 「市立青葉病院」バス停で下車。
- バス停からは徒歩約1分です。

• - 東口7番乗り場:

- 京成バス「南矢作」行に乗車し、約20分。
- 「市立青葉病院」バス停で下車。
- バス停からは徒歩約1分です。

いずれの路線も、千葉駅からバスで約20分、下車後すぐの場所に病院があります。

千葉市立青葉病院は、ििि施設の刷新と規模の拡大により、地域住民への質の高い医療提供体制を確立しました。第2次救急医療や特定の感染症対応など、重要な機能を担う市立病院として、今後も千葉市の医療体制の中核を成していくことでしょう。

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