千葉徳次郎

千葉徳次郎

千葉徳次郎氏は、1953年生まれの元陸上自衛官であり、第32代北部方面総監を務めた人物です。岩手県出身で、陸上自衛隊少年工科学校を経て防衛大学校を卒業後、幹部自衛官として長年勤務しました。

経歴

千葉氏は、陸上自衛隊少年工科学校（第15期）に入校後、1973年に3等陸曹に任官。その後、防衛大学校（第21期）に進み、卒業後は幹部自衛官としてのキャリアをスタートさせました。第10普通科連隊長、陸上幕僚監部人事計画課長、東京地方連絡部長、東部方面総監部幕僚長、第10師団長、防衛大学校幹事といった要職を歴任し、2012年7月に退官しました。

特に、2011年の東日本大震災発生時には、北部方面総監として、事前に策定していた計画に基づき、北部方面隊から約2万名の隊員を被災地に派遣し、災害支援活動を指揮しました。この災害派遣では、岩手県での活動中に2名の隊員を失うという悲しい出来事も経験しています。

退官後の活動

退官後は、「守るべき日本と国防の歴史」「自衛隊への国民の期待」「国防から見た憲法改正の必要性」といったテーマで、陸上自衛隊の幹部学生や陸曹学生を対象としたボランティア講話を行っています。また、一般市民向けにも「国家安全保障戦略と国民の役割」「憲法と自衛隊」といったテーマで講演を実施し、国防に対する意識啓発活動に貢献しています。

メディア出演・著書

YouTubeでは、「経営次進塾」や「予備役ブルーリボンの会」などのチャンネルに出演し、自衛隊や国防に関する自身の考えを発信しています。また、2023年5月には著書『国の守りと自衛官の矜持: 備えに隙はないか』を明成社から出版し、自衛官の使命や国防における備えの重要性を訴えています。

所属団体・栄典

全国防衛協会連合会の常任理事を務めるほか、長年の功績が認められ、2023年秋には瑞宝中綬章を受章しています。

千葉徳次郎氏は、自衛官としての豊富な経験と知識を活かし、退官後も日本の国防に貢献し続けている人物と言えるでしょう。

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