千葉東警察署

千葉東警察署

千葉東警察署（ちばひがしけいさつしょ）は、千葉県警察が設置する警察署の一つです。千葉市若葉区に所在し、同区全域を管轄区域としています。

所在地

千葉市若葉区小倉町859番地2に位置しています。

沿革

当警察署は、1987年（昭和62年）3月に開署し、千葉市東部の広範な地域における治安維持を担う拠点としてその歴史を開始しました。

庁舎概要

警察署の施設は、本庁舎と付属施設から構成されています。

千葉東警察署庁舎
竣工年：1987年
延床面積：2,989平方メートル
構造/規模：鉄筋コンクリート造（RC造）、地上4階建て
千葉東警察署倉庫、車庫
竣工年：1987年
延床面積：637平方メートル
構造/規模：鉄筋コンクリート造（RC造）、地上2階建て

管内の地域体制

広大な管轄区域において、地域住民の安全を守るため、複数の交番と駐在所を設置しています。

交番

管内には以下の7箇所の交番があります。

大宮交番（千葉市若葉区大宮台4丁目1番1号）
小倉交番（千葉市若葉区小倉台4丁目18番5号）
桜木交番（千葉市若葉区桜木1丁目38番6号）
千城台交番（千葉市若葉区千城台西2丁目1番4号）
都賀交番（千葉市若葉区都賀3丁目10番8号）
みつわ台交番（千葉市若葉区みつわ台3丁目13番3号）
若松交番（千葉市若葉区若松町360番3の一部）

駐在所

また、以下の4箇所の駐在所が地域の安全に貢献しています。

坂月駐在所（千葉市若葉区太田町47番地10）
中田駐在所（千葉市若葉区更科町2016番地）
中野駐在所（千葉市若葉区中野町226番地1）
野呂駐在所（千葉市若葉区野呂町1792番地）

主な事案

当署の管轄区域では、過去にいくつかの注目すべき事案が発生しています。

中でも特筆されるのは、1991年（平成3年）に発生した女子中学生誘拐事件です。

1991年10月27日未明、千葉市多部田町の路上で、市内の市立中学校に通う1年生の女子生徒4人が不審な男に声をかけられました。補導員を装ったこの男は、うち1人（当時13歳、同市大宮台在住）を連れ去り、被害者は現在も行方不明のままとなっています。事件の約1時間前、被害者を含む生徒たちは自宅から約4.5キロ離れたコンビニへ夜食を買いに出かけており、その帰り道で男に遭遇しました。男は40歳代程度、身長約155センチの特徴があり、「こんなところで何をしているんだ。お前らシンナーを吸っているだろう。16歳未満の者が深夜11時過ぎに歩いていると犯罪になる」などと威圧的な言葉で生徒たちに近づいたとされています。

事件発覚から10日後の11月6日、千葉県警察捜査第一課と千葉東警察署は合同で捜査本部を設置し、誘拐事件として公開捜査を開始しました。当初は家族の意向を尊重し、被害者の氏名や写真は非公開とされていましたが、情報提供が伸び悩んだため、12月4日以降は氏名と写真を公開しての捜査に切り替えられました。事件から1年後の1992年10月までに、一般市民から850件の情報提供が寄せられ、また捜査本部は7600人の対象者の中から不審者としてリストアップした600人を調査しましたが、犯人と見られる男の特定につながる有力な情報は得られず、この事件は現在も未解決のままです。

この他、千葉市都立高校教諭強盗殺人事件なども発生しています。

不祥事

2011年（平成23年）1月14日には、捜査上のミスに起因する誤認逮捕事案が発生しています。

松戸市に居住する64歳の男性会社員が、千葉市内で発生した下着窃盗および住居侵入の疑いで逮捕されました。しかし、この男性は逮捕から約20時間後に、容疑が誤りであったとして釈放されることとなります。事件は1月12日昼、千葉市内の女性アパートで女性用下着1枚が盗まれたことから始まりました。被害者の目撃情報のみに基づいて、男性会社員は同日深夜に逮捕されましたが、男性は逮捕当初から一貫して自身の無実を訴えていました。その後の捜査で、男性が事件当日、仕事で事件現場の近くを通りかかっただけであり、犯行には全く関与していないことが判明しました。

この誤認逮捕に対し、当時の県警本部の担当課長は、「被害者の目撃情報を過信し、適切な捜査を怠ったことが原因である」と説明責任を果たし、再発防止に向けた捜査員の指導徹底を約束しました。この一件は、目撃情報のみに依存する捜査の危険性と、客観的な証拠に基づく捜査の重要性を再認識させる出来事となりました。

外部リンク

千葉東警察署

（注記：脚注については、この記事では割愛しています。）

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