千葉県立佐原病院

千葉県立佐原病院

千葉県立佐原病院は、千葉県香取市に所在する県立の医療機関です。地域医療の中核を担う重要な存在として、高度な医療サービスの提供を使命としています。

役割と機能

当院は、千葉県病院事業の設置等に関する条例に基づき、特定の重要な役割を担っています。主要な業務としては、脳疾患をはじめとする幅広い疾患に対する医療提供に加え、一刻を争う救急医療体制の維持・提供が挙げられます。さらに、将来の医療を担う医療技術者の育成・研修にも力を入れており、質の高い医療人材の輩出に貢献しています。地域医療の最後の砦として、また高度医療を提供する機関として、多角的な機能を果たしています。また、大規模な災害発生時には救護活動や医療支援の中心となる千葉県災害拠点病院にも指定されており、有事の際の医療体制においても重要な役割を担っています。

沿革

千葉県立佐原病院の歴史は、1955年（昭和30年）10月に千葉県病院局佐原病院として開設されたことに始まります。その後、施設の拡充が進められ、1974年（昭和49年）3月には本館が完成し、医療提供体制の基盤が整備されました。救急医療体制の強化は早期から図られており、1993年（平成5年）4月には救急基幹センターの指定を受け、地域における救急医療の中核としての機能を確立しました。さらなる医療ニーズに応えるため、1996年（平成8年）4月には新館が完成し、施設の近代化が進みました。同年8月には、大規模災害発生時の中核的な医療機関としての役割が認められ、災害拠点病院の指定を受けました。時代の変化に対応した専門医療の提供も進められ、2003年（平成15年）2月には女性のニーズに特化した女性専用外来を開設しました。また、医療人材育成の拠点としても重要な役割を担っており、2003年（平成15年）11月には臨床研修協力型病院として指定され、若い医師の育成に貢献しています。

診療科

千葉県立佐原病院では、多岐にわたる専門的な診療科を設置し、幅広い疾患に対応できる体制を整えています。主な診療科は以下の通りです。

内科系診療科:
総合内科
消化器内科
循環器内科
呼吸器内科
小児科
神経内科
婦人科

外科系診療科:
外科
乳腺外科
整形外科
脳神経外科
泌尿器科
皮膚科
耳鼻咽喉科
眼科
歯科
* 麻酔科

これらの診療科が連携し、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供しています。

アクセス

公共交通機関を利用して千葉県立佐原病院へアクセスする場合、JR東日本成田線の佐原駅が最寄りの駅となります。佐原駅で下車後、千葉交通バス、JRバス関東、または市内循環バスのいずれかを利用し、「県立佐原病院」バス停で降車してください。バスでの所要時間はおよそ10分です。

関連施設

千葉県立佐原病院に関連する千葉県内の主な医療機関や施設としては、千葉県救急医療センター、千葉県がんセンター、千葉県精神科医療センター、千葉県こども病院、千葉県循環器病センター、そして千葉県立保健医療大学などが挙げられます。これらの施設と連携を図りながら、県全体の医療体制の一翼を担っています。

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