千葉県道124号緑海東金線

千葉県道124号緑海東金線について

千葉県道124号緑海東金線は、千葉県山武市小松を起点とし、東金市田間の国道126号との交点を終点とする県道です。地元では「砂押県道」とも呼ばれ、地域住民にとって重要な生活道路となっています。

歴史的背景

この道路は、江戸時代初期に徳川家康が土井利勝に命じて作らせた御成街道の一部です。御成街道は、江戸城と九十九里浜中央を結ぶほぼ一直線の道路であり、当時は重要な交通路でした。地元では「砂押街道」とも呼ばれており、史料によっては「御成新道」と記述されることもありますが、これは御成街道と同時期に造成されたものです。

明治維新後、陸軍練兵場（現在の自衛隊下志津駐屯地）の建設や小間子牧の開墾によって御成街道は分断されましたが、船橋から陸上自衛隊下志津駐屯地の前までは、現在も千葉県道69号長沼船橋線および千葉県道66号浜野四街道長沼線の一部として残っています。また、八街市内の一部は市指定の史跡となっており、歴史的な価値が認められています。

八街市滝台からの経路は不明確ですが、一般的に御成街道とされる八鶴湖に至る道は、本来の御成街道ではありません。山武市小松を終点とする現在の道筋こそが、徳川家康の命により土井利勝が慶長18年（1614年）に造成した当初の御成街道であると考えられています。

路線データ

起点: 千葉県山武市小松
終点: 千葉県東金市田間（国道126号交点）
通過する市町村: 山武市、東金市

接続する道路

千葉県道121号成東鳴浜線（山武市白幡、白幡交差点）
千葉県道275号求名停車場線（東金市求名、求名駅入口交差点）
国道126号（東金市田間、終点）

参考文献

『千葉県の地名（日本歴史地名大系 12）』 平凡社、1996年、ISBN 4-582-49012-3
『角川日本地名大辞典 12 千葉県』角川書店、昭和59年。

関連項目

千葉県の県道一覧
白幡八幡神社

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