千里馬神戸ボクシングジム

千里馬神戸ボクシングジム

千里馬神戸ボクシングジムは、兵庫県神戸市中央区に本拠地を置くボクシングジムです。プロボクシングを統括する西日本ボクシング協会と、アマチュアを管轄する日本ボクシング連盟の両方に加盟しており、法人としての名称は有限会社千里馬プロモーションとなります。

当ジムは、1986年1月にその歴史をスタートさせました。設立者は、かつて日本のボクシング界で頂点を極めた元日本王者、千里馬啓徳氏です。氏は現役時代、伝説的な存在であった「神戸拳闘会」に所属し、その名を馳せました。自身の経験と情熱を後進の指導に注ぐため、神戸の地に新たなジムを設立しました。

ジムの歩みの中で、最も輝かしい出来事の一つは、2005年に所属選手の長谷川穂積氏が世界王座を獲得したことです。これは、神戸市に拠点を置くボクシングジムとしては初の快挙であり、日本のボクシング史に名を刻む偉業となりました。この世界王座獲得には、著名なボクシング評論家であるジョー小泉氏や、有力プロモーションである帝拳プロモーションからの全面的な協力がありました。しかし、長谷川氏は2007年秋をもって当ジムとの契約を解消し、その後、兵庫県警の元警察官であり帝拳のトレーナー経験もある山下正人氏が設立した真正ボクシングジムへ移籍しています。

所在地は神戸市中央区にあり、主要交通機関からのアクセスも比較的良好です。例えば、新神戸駅からは徒歩でおよそ15分ほどの距離に位置しています。

これまでに、当ジムからは数多くの実績ある選手が誕生しています。主な現役選手としては、第35代日本スーパーフライ級王者として国内タイトルを獲得した帝里木下選手や、第4代日本スーパーフェザー級ユース王者に輝いた岸田聖羅選手などが所属しています。

また、すでに引退した選手の中にも、記憶に残るボクサーが多数います。例えば、現役引退後に総合格闘家へと転身した田中宏幸氏、元日本スーパーライト級ランカーとして活躍した入江潤氏がいます。その他にも、ジェロッピ瑞山氏や桑原直樹氏もかつて当ジムで研鑽を積みました。特筆すべき選手としては、草加有沢ジムでプロデビュー後に移籍し、世界的スーパースターであるマニー・パッキャオ選手との対戦経験を持つ千里馬哲虎氏がいます。また、会長の神戸朝鮮高級学校時代の後輩であり、当時のWBA世界フェザー級スーパー王者クリス・ジョン氏が持つ世界王座に挑戦した経験を持つ武本在樹氏も所属していました。さらに、WBC世界スーパーフェザー級ユース王座を獲得した玉越強平氏もいますが、このタイトルはJBC（日本ボクシングコミッション）の規定するオーバーエイジ枠での獲得であったため、JBCの公式記録には非公認とされています。

ボクシングジムという範疇で語られること以外にも、当ジムは様々なつながりを持っています。例えば、人気お笑いコンビ「トミーズ」のメンバーであるトミーズ雅氏は、現会長がボクサー時代に対戦したという縁があり、当ジムの後援会名誉会長を務めています。このように、当ジムは地域社会や様々な分野との関わりを持ちながら活動を続けています。

より詳しい情報については、千里馬神戸ボクシングジムの公式サイトで確認することができます。

もう一度検索