千鳥 (3Dグラフィックエンジン)

千鳥（ちどり）について

千鳥は、株式会社プレミアムエージェンシーによって開発された、日本初の国産マルチプラットフォームエンジンです。このエンジンは、PlayStation 3、Xbox 360、PlayStation Vitaといったゲームプラットフォームはもちろんのこと、iOSやAndroidのようなモバイルデバイスにも対応しています。アプリケーション開発に必要な基本機能が網羅されており、開発者は迅速なプロトタイピングや製品開発を実現できます。

主な特徴

千鳥には、以下のような特徴があります。

幅広いプラットフォーム対応: 家庭用ゲーム機からスマートフォンまで、多岐にわたるプラットフォームに対応しているため、一つのソースコードで複数のデバイス向けのアプリケーションを開発できます。
豊富な機能: アプリケーション開発に必要な基本機能が全て揃っており、開発プロセスを大幅に効率化できます。
高度なグラフィック表現: 3Dシェーディングやポストエフェクト技術を駆使したライブラリが標準で提供されているため、繊細でダイナミックな演出を容易に実現できます。
無償提供: Android版およびWindows版については、無償で提供されており、開発のハードルを下げ、より多くの開発者が利用しやすい環境を提供しています。

千鳥が利用された事例

千鳥は、その多機能性と柔軟性から、ゲーム業界だけでなく、放送業界や広告業界など、幅広い分野で採用されています。以下に具体的な事例を紹介します。

ゲーム以外での利用

千鳥は、ゲーム開発以外にも、AR（拡張現実）やVR（仮想現実）の分野で数多くのプロジェクトに利用されています。

展示・イベントでの利用事例
森美術館 VR: 仮想空間で美術館を体験できるVRコンテンツに採用。
次世代バーチャルスペース研究プロジェクト 原宿・表参道2011: 原宿・表参道エリアを忠実に再現した3D仮想空間を、アバターを操作して探索できるコンテンツに採用。チャット機能やラフォーレ原宿内の店舗へのアクセスも可能でした。
入学式に行こうよ！: 秋葉原ディアステージにて、CGのVOCALOID 3 兎眠りおんがARで接客するインタラクティブイベントに採用。
VOCALOID3 ユニカビジョンでARやってみた: 日本初の屋外ビジョンとARを組み合わせたイベント。ビジョンに映る現実の映像に、VOCALOIDキャラクターがARで登場しました。
VOCALOID3 ライブイベント『ボカファーレ!！ 〜第0幕〜』: 六本木のニコファーレで開催されたAR技術を用いたボーカロイドライブイベント。最新のVOCALOID3を使用した新ボーカロイドが登場しました。
Dance Project vol.2 〜VOCALOID3 × Live AR: ニコファーレでのライブイベントでAR技術を活用。
ニコファーレ 完成披露記者発表会: ニコファーレの完成を記念した記者発表会でAR技術が活用。

テレビ番組での利用事例
インタラクティブクイズ！モンスターバウト: フジテレビで放送された生放送クイズ番組。出演者とCGのモンスターがリアルタイムで対戦する様子をARで表現しました。
NHK音楽番組「SONGS」: 音楽番組の演出にAR技術を活用。
WOWOW 大開局祭: WOWOWの大規模イベントでAR演出に採用。

まとめ

千鳥は、その高度な技術力と幅広い対応力により、ゲーム開発だけでなく、様々な業界で注目を集めている国産のマルチプラットフォームエンジンです。無償版も提供されているため、手軽に開発を始めることができ、多くの開発者にとって有益なツールと言えるでしょう。

関連情報

千鳥エンジン公式サイト
関連項目: プレミアムエージェンシー、ゲームエンジン、拡張現実

もう一度検索