南喜陽

南喜陽（みなみ よしはる）は、1951年9月10日生まれ、広島県広島市西区出身の日本の著名な柔道家です。身長162cmと柔道家としては小柄ながら、その体格を活かした背負投を得意技とし、数々の輝かしい戦績を収めました。

高校時代から頭角を現す

南は崇徳高校在学中にその才能を開花させました。1968年のインターハイでは惜しくも2位に終わりましたが、翌1969年には見事優勝を果たし、早くもその名を全国に轟かせました。

新日本製鐵広畑での活躍

高校卒業後、南は新日本製鐵広畑に入社し、実業団選手として柔道に打ち込みます。1971年には全日本新人体重別選手権大会で優勝、その実力を確固たるものとしました。その後も、1972年、1974年、1976年、1977年と体重別選手権で4度も優勝を飾るなど、国内トップレベルの選手として活躍しました。

世界選手権2連覇とオリンピックの挫折

南の選手キャリアのハイライトは、1973年と1975年の世界柔道選手権大会での2連覇達成です。特に1975年のウィーン大会では、決勝でソ連の強豪選手を破っての優勝であり、その実力は世界を席巻しました。これらの実績から、1976年のモントリオールオリンピックでの金メダル獲得への期待は非常に高まりました。しかし、本番では2回戦で敗退し、メダル獲得はなりませんでした。この結果は、南にとって大きな挫折となりました。

引退後も柔道界に貢献

現役引退後も、南は柔道界への貢献を続けています。全日本柔道連盟の強化委員会特別委員として、次世代の育成に力を注いでいます。その指導力と経験は、日本の柔道界にとって貴重な財産となっています。

主な戦績

1968年 - インターハイ 2位
1969年 - インターハイ 優勝
1971年 - 全日本新人体重別選手権大会 優勝
1972年 - 体重別 優勝
1973年 - 世界柔道選手権大会 優勝
1974年 - アジア柔道選手権大会 優勝、体重別 優勝
1975年 - 世界柔道選手権大会 優勝
1976年 - 体重別 優勝
* 1977年 - 体重別 優勝

南喜陽は、世界選手権2連覇という輝かしい実績を持つ一方で、オリンピックでの挫折も経験しました。しかし、その経験を活かし、現在も柔道界の発展に貢献しています。彼の功績は、日本の柔道史に深く刻まれています。

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