南多摩尾根幹線

南多摩尾根幹線について

南多摩尾根幹線（みなみたまおねかんせん）は、多摩ニュータウンの南端を貫通する重要な幹線道路です。この道路は、東京都調布市の多摩川原橋から始まり、町田市小山町の町田街道までを結び、都市計画上の正式名称は「多摩都市計画道路3・1・6号南多摩尾根幹線」となっています。また、東京都の通称名公告では「南多摩尾根幹線道路」と呼ばれています。一般的には「尾根幹線」や「尾根幹」として親しまれています。

概要

南多摩尾根幹線は、北側の多摩ニュータウン通りとともに全長約17km弱の幹線道路で、地域の東西の交通の要となるように設計されています。具体的には、調布市の多摩川原橋（川崎街道交点）から町田市小山町の町田街道交点を結んでいます。この道路の南側には、長さ約10kmの遊歩道「よこやまの道」が整備されており、地域住民が安心して利用できるよう配慮されています。

路線データ

• - 起点: 東京都調布市多摩川三丁目（多摩川原橋）
• - 終点: 東京都町田市小山町（町田街道交点）
• - 主な経由地: 多摩卸売市場前
• - 延長: 16.62 km
• - 標準道路幅員: 43 m

路線の歴史

南多摩尾根幹線の起源は1965年に立案された多摩ニュータウン計画に遡ります。1966年には都市計画として決定され、その後1969年には名称が「多摩広路1号線（南多摩尾根幹線）」に変更されました。1979年には暫定2車線の整備が始まり、1989年には多摩3・1・6号線に名称変更がなされました。2014年11月には町田市小山沼陸橋が開通し、2015年には全線の4車線化が策定されました。

道路構造

南多摩尾根幹線は、道路構造令に基づき設計されており、基準は第四種第一級であるため、幅員は32.5 mから58 mの間で、往復4車線（部分的には6車線）となっています。稲城市百村から多摩市鶴牧にかけては本線整備が未着手であり、中央分離帯が広くとられています。このため、一部交差点近くには立体交差のための土台が存在します。

未来の整備計画

南多摩尾根幹線の今後の整備計画には、既存の区間の4車線化と相模原市方面への延伸があります。特に、未完成の約8.8 km区間については渋滞緩和を目的に進められており、将来的には多摩都市モノレールの導入構想も検討されています。工事は進行中ですが、完成までにはまだ時間を要します。

交通量と利用状況

交通量については、調査によると南多摩尾根幹線の各地点で貫通交通が確認されており、多摩地区の交通ネットワークにおいて重要な役割を果たしています。また、道路の開通当初は多くの区間で制限速度が40 km/hでしたが、その後の交通事情により現在ではほとんどの区間が50 km/h以上に引き上げられています。

このように、南多摩尾根幹線は多摩ニュータウンの交通インフラの中で重要な役割を担っており、将来的な整備によってさらなる交通の円滑化が期待されています。

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