南房秀久
南房秀久(なんぼう ひでひさ)は、
ライトノベルと
児童文学を中心に執筆活動を行う日本の
小説家です。その作品は、ファンタジーからミステリー、時代小説、児童書まで多岐にわたり、幅広い読者層に支持されています。
デビューと初期の活動
南房秀久は、『黄金の鹿の闘騎士』で第6回ファンタジア長編小説大賞の最終選考に残り、同作品で
富士見ファンタジア文庫よりデビューを果たしました。その後、全11巻に及ぶファンタスティック・サーガ「月蝕紀列伝」シリーズや、「トリシア先生」シリーズ(富士見版トリシア先生シリーズ)を発表し、着実にキャリアを積み重ねていきました。これらの初期作品群は、世界観が共有されている点が特徴です。
児童文学への進出と「トリシアシリーズ」の展開
2002年、「トリシア先生」シリーズの展開中に、学習研究社(現・
学研ホールディングス)の
学習雑誌『
科学と学習』の年期連載作として、『トリシア、ただいま修行中!』を上梓しました。これにより、「トリシア先生シリーズ」は
富士見書房と学研という異なる出版社をまたがるシリーズとなり、南房秀久は
児童文学の分野にも進出することとなりました。
富士見書房側の「トリシア先生シリーズ」は
打ち切りとなりましたが、学研側で展開された「トリシアシリーズ」は、15年近く続くロングラン作品となり、南房秀久の
児童文学作家としての地位を確立しました。
多彩な作品群
南房秀久は、
ライトノベル、児童書以外にも、
富士見ミステリー文庫から「ハード・デイズ・ナイツ」や「ANGELシリーズ」、角川スニーカー文庫から「
ストライクウィッチーズ」シリーズや「ノーブルウィッチーズ」などを発表しています。また、時代小説や漫画原作も手がけるなど、その活動は多岐にわたります。
主な作品リスト
トリシア先生シリーズ
トリシア先生シリーズ (
富士見ファンタジア文庫):4巻まで発表(未完)
トリシアシリーズ (学研エンタティーン倶楽部):全10巻
トリシアは魔法のお医者さん!!(学研教育出版):全10巻
魔法医トリシアの冒険カルテ(学研プラス):全6巻
ライトノベル
黄金の鹿の闘騎士(富士見ファンタジア文庫):全1巻
月蝕紀列伝 (
富士見ファンタジア文庫):全11巻
フリッカー・エンジェルズ(富士見ファンタジア文庫):全2巻
ハード・デイズ・ナイツ(
富士見ミステリー文庫):全11巻
ANGELシリーズ(富士見ミステリー文庫):全2巻
9 TAILS (
富士見ファンタジア文庫):全3巻
ストライクウィッチーズ 乙女ノ巻(角川スニーカー文庫):全4巻
ストライクウィッチーズ2(角川スニーカー文庫):全2巻
アリス・イン・ゴシックランド(角川スニーカー文庫):全3巻
ノーブルウィッチーズ(角川スニーカー文庫):全8巻
児童書
水の都のフローラ(エンタティーン倶楽部):全2巻
スレイヤーズ(角川つばさ文庫):全2巻
華麗なる探偵アリス&ペンギン(
小学館ジュニア文庫):既刊19巻
天才発明家ニコ&キャット(小学館ジュニア文庫)
時代小説
おっとり若旦那 事件控(富士見時代小説文庫)
大江戸世間知らず
漫画原作
学研まんが NEW世界の歴史(学研プラス)
* 学研まんが NEW日本の伝記 西郷隆盛 (学研プラス)
人物
趣味はスポーツ観戦、映画&音楽鑑賞など。仕事の合間のリフレッシュと称して、ゲームにハマる日々を送っています。
テレビ出演
2020年12月29日放送の
テレビ東京の番組「今年最後に乾杯したい人いませんか? ~笑いと涙の人生ドラマ連発SP~」に出演。街頭インタビューで南房秀久に乾杯したいと答えた女性ファンと実際に酒を酌み交わす様子が放送されました。
南房秀久は、今後も幅広いジャンルでの活躍が期待される
作家です。