南横町 (弘前市)

南横町について

南横町（みなみよこちょう）は、青森県弘前市に所在する地名で、江戸時代からの歴史を有しています。この地区の郵便番号は036-8026で、2017年6月1日の調査によると、人口は237人、世帯数は128世帯です。

地理的特徴

南横町は、北部が和徳町、東部が萱町、南部が坂本町、西部は北柳町および徳田町に接しています。周囲の町とともに、地域の生活圏を形成しています。弘前市の中心部に近く、アクセスも良好です。

歴史的背景

南横町の歴史は江戸時代にさかのぼり、延宝5年には町割りが始まりました。東長町七丁目・八丁目と隣接し、北は東長町北横町、南は南横町として区画が整備されました。この当時、蒔絵師が居住していたことが弘前惣御絵図に記されています。

貞享元年には一部が御用地として指定され、宝永年間には郭内武家屋敷の移転に伴い、多くの下級武士がこの地に新たに住み始めました。また、明治初年には居住戸数が88戸に達し、商業と住宅が混在する町として発展を遂げました。

1897年には北川端町から遊廓が移転し、飲食店なども増えてゆきました。1925年には映画館「錦館」が開館し、地域の文化生活にも寄与しました。しかし、1927年には北横町の遊廓から出火し、和徳町一帯が全焼しました。その後、錦館は改名を経て戦後の地域文化に影響を与えました。1957年には遊廓が消滅し、その後、現在にかけて住宅地としての様相を強めています。

沿革

江戸時代には弘前城下の一町として栄えました。明治初年から明治22年までは弘前を冠した地名となり、1899年には弘前市に編入されました。このように、南横町は長い歴史の中で様々な変遷を経てきました。

教育機関

南横町は、市立小・中学校の学区の一部を形成しています。地域の子どもたちが通う学校とともに、教育環境も整備されています。

交通アクセス

南横町は弘南バスが通っており、横町入口停留所は弘前と五所川原を結ぶ路線が利用できます。弘前バスターミナルや他の主要地域へのアクセスが便利で、周辺の移動も容易です。

まとめ

南横町は、歴史と現代が交差する魅力的な地域です。多くの歴史的出来事を遂げてきたこの町は、今もなお地域の人々の生活の一部として息づいています。商業、文化、教育といった様々な面での活気が見られるこの地区は、弘前市にとって重要な存在であり続けています。

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