南港発電所

南港発電所について

南港発電所（なんこうはつでんしょ）は、大阪市住之江区南港南7-3-8に存在する、関西電力が運営する天然ガス火力発電所です。この発電所は1990年11月に1号機の運転を開始し、その後3号機までが建設されました。発電所は大阪湾に面し、南港の南埠頭地区に位置しており、特徴的な高さ200mの煙突が在ります。これは地域の再生可能エネルギーの象徴とも言えるほど、地元の人々に親しまれています。

発電所の特長

南港発電所は、合計で180万kWの出力を持っており、以下の3つの発電ユニットから構成されています。

• - 1号機

- 定格出力: 60万kW
- 使用燃料: 液化天然ガス (LNG)
- 蒸気条件: 超臨界圧
- 営業運転開始: 1990年11月

• - 2号機

- 定格出力: 60万kW
- 使用燃料: LNG
- 蒸気条件: 超臨界圧
- 営業運転開始: 1991年2月

• - 3号機

- 定格出力: 60万kW
- 使用燃料: LNG
- 蒸気条件: 超臨界圧
- 営業運転開始: 1991年10月

この発電所は、近年のエネルギー効率向上に向けた取り組みとして、2025年3月31日をもって現行の設備を廃止し、新たにコンバインドサイクル発電方式に更新される予定です。

スカイタワー

南港発電所の象徴的な煙突は、通称「南港スカイタワー」や「白ねぎくん」と呼ばれ、地域のシンボルとして親しまれています。スカイタワーは、三缶集合型鉄筋コンクリート造で形成されており、モニュメンタルなデザインが琴線に触れます。美しいフォルムで白と淡いグリーンのストライプが施され、視覚的な魅力も兼ね備えています。この高い煙突は、1990年に完成し、大阪湾の玄関口にふさわしい存在です。

環境への配慮

発電所は、地元の景観との調和を図るため、工場緑化施策を導入しています。敷地内には「緑化マウント」と呼ばれる緑地帯が設けられ、発電所の敷地面積の約35パーセントにあたる18万平方メートルを占めています。これにより、発電所は地域環境の保護にも寄与しています。

その他関連情報

南港発電所は関西電力の一部であり、日本の火力発電所の中でも重要な位置を占めています。発電所周辺には、かつてPR館エル・シティ・ナンコウがありましたが、2013年からは活動が休止され、2016年にはスポーツ施設以外が閉館しました。

この発電所の運営や管理に関心がある方は、関西電力の公式ウェブサイトをご覧ください。

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