南瓦ケ町

南瓦ケ町（みなみかわらけちょう）について

南瓦ケ町は、青森県弘前市に位置し、江戸時代からの長い歴史を持つ地域です。郵便番号は036-8014で、2017年6月1日現在の人口は20人、世帯数は16世帯という小さな町です。地域は弘前城の南東部にあたるため、歴史的な背景が感じられる静かな環境が広がっています。

地理

この地域は、町域の北側に西川岸町や田代町、坂本町が隣接し、東部には中瓦ケ町、南部には上瓦ケ町、西部には土手町があります。町の立地は、弘前城からほど近いこともあり、古い町並みや歴史的な景観が特長です。

歴史

南瓦ケ町の歴史は古く、寛文13年頃には「弘前中惣屋敷絵図」にも記載されており、当時の町割りが不完全ながらも存在していたことが確認されています。この絵図には、14の武家屋敷が描かれており、そのうち1軒は空家となっていたといいます。また、慶安2年の「弘前古御絵図」では町割りはされていないものの、近くには瓦屋が2軒あり、周辺の瓦ケ町と何らかの関連があると考えられています。江戸時代には弘前城下の一町として賑わいを見せ、1889年（明治22年）には正式に弘前市に所属することとなりました。

施設

南瓦ケ町には、住民が利用できる医療機関として「いくこ耳鼻科クリニック」があります。また、地域の薬局として「松田薬局」も営業しており、地元の人々の健康を支えています。教育面では、当町に通う小・中学生は市立の学校へ通うことができ、学区が設定されています。

交通

この地域への交通は主に弘南バスが利用されています。最寄りのバス停は南瓦ヶ町で、津軽藩ねぷた村経由の「ためのぶ号」が停車します。ただし、こちらの運行は夏季の4月から11月までの期間限定で、1日あたり4往復のみの運行です。また、毎年1月上旬に土手町で行われる消防団の出初式の日には、特例として一部のバス路線が当地と徒町を経由するため、南瓦ヶ町停留所が利用可能となります。さらに、脚注として、地域内の移動には中土手町にある循環バス停留所を利用することができます。

南瓦ケ町は、その豊かな歴史と静かな環境が特徴の地域であり、地域の人々にとっては大切な生活エリアとなっています。

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