単位 (学校)

単位とは

単位（たんい、英: course credit）とは、教育機関における各科目の学習量を示す指標です。進学や卒業に必要な学習量が科目ごとに定められているため、学生は単位を取得することが求められます。

高等学校における単位

日本の高等学校では、単位とは「単位時間」に基づく学習量として理解されています。具体的には、1年間の学習が必要な授業を週に1単位時間（50分）受講した時間に相当することが定義されています。このため、1単位は35単位時間、つまり約1750分または29時間に相当します。また、休暇中の課題提出も授業時間に計上され、単位数に加算されます。

2003年から施行された高等学校学習指導要領においては、年間35週の学習を基本としているため、この構造は小学校や中学校の学習指導要領とも整合しています。通信制の高等学校では、従来の授業が行われない分、添削指導（レポート課題）や面接指導（スクーリング）の頻度や時間が科目ごとに異なるため、照らし合わせて単位の取り方が異なります。

大学における単位

アメリカの大学でも、単位は重要な役割を果たします。多くの場合、卒業には120〜130単位の取得が必要です。アメリカでは、1単位（学期単位）は、15週間の学期で1時間の講義に相当します。一般的に、90分間の講義を週に2回受けることで3単位が取得できます。標準的な大学生の学期あたりの負担は、1日3時間の授業を受けて、週に4〜6科目を履修し、合計で12〜18単位を取得することです。

授業時間の他に、アメリカでは授業時間の2～3倍に及ぶ宿題や課題（homework or assignment）が課されることが一般的です。そのため、学生は1日に6～9時間、週に30～45時間の家庭学習を行うことが期待されます。このような学習負担が「フルコース」の学生の典型的な負荷とされます。

さらに、多くの大学では、最低でも12単位以上の取得をフルタイム学生として財政援助の基準としています。研究室、スタジオコース、インターンシップ、実習などの特別なレッスンでは、通常2～3時間ごとに1単位が設定されています。

学年平均（GPA）の計算

授業における成績は、GPA（Grade Point Average）という指標で評価されます。各コースで得た成績にそのコースの単位数を掛け算し、合計点を取得した単位数で割ることでGPAを算出します。たとえば、4単位の授業で「B」の成績を取った場合（等級3点）、これは12点としてカウントされ、全体の成績に影響を与えます。

結論

単位は、学生が教育機関で取得すべき学習量を示す重要な要素です。日本の高等学校とアメリカの大学では、単位の取得方法や求められる負担が異なりますが、どちらも学習の進捗度を示すための重要な指標として機能しています。

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