原邦彰

原邦彰：日本の自治・総務官僚

原邦彰（はら くにあき）は、1964年9月18日生まれの日本の官僚です。総務審議官という要職にあり、自治・総務分野で幅広い経験と実績を持っています。

生い立ちと学歴

原氏は神奈川県中郡大磯町の出身で、名門の栄光学園を経て、1988年3月に東京大学法学部を卒業しました。

キャリア

1988年4月に自治省に入省して以来、地方自治、財政、防災など、多岐にわたる分野でキャリアを積んできました。以下に主な職歴をまとめます。

自治省時代：税務局固定資産税課、財政局調整室などで要職を歴任。
地方自治体への出向：茨城県庁、宮崎県庁、和歌山県庁に出向し、それぞれの県で財政や地域振興に貢献。特に宮崎県では、人事課行政管理官や地域振興室長、財政課長を歴任。
経済企画庁への出向：財政金融課課長補佐として、国の財政政策にも携わる。
内閣官房での勤務：内閣参事官、内閣審議官として、沖縄の振興や米軍基地負担軽減といった重要な政策課題に取り組みました。また、内閣総務官室内閣総務官として、内閣の運営を支えました。
内閣人事局：人事政策統括官として、政府の人事政策を統括。
総務省：自治行政局の課長や自治財政局の課長を歴任し、地方自治制度の運営に深く関わりました。
皇室典範改正準備室：室長、副室長を歴任。
皇位継承式典事務局：事務局次長を歴任。

2020年7月には総務省大臣官房長に就任し、省全体の運営を統括しました。その後、2022年6月には自治財政局長に就任し、地方財政の健全化に取り組みました。2023年7月には消防庁長官に就任し、防災対策を推進。2024年7月には総務審議官に就任し、総務省全体の政策立案と執行を担っています。

年譜

以下に原氏の主な職歴を年譜形式でまとめます。

1988年4月：自治省入省、財政局交付税課
1988年7月：茨城県地方課
1989年4月：茨城県財政課
1990年4月：消防庁総務課
1993年4月：宮崎県人事課行政管理監
1994年4月：宮崎県地域振興室長
1994年10月：宮崎県財政課長
1997年4月：経済企画庁財政金融課課長補佐
1999年4月：自治省税務局固定資産税課審査訴訟専門官
2000年8月：自治省財政局調整室課長補佐
2001年1月：総務省自治財政局調整課課長補佐
2002年2月：総務省自治税務局企画課課長補佐
2003年8月：総務省自治財政局財政課理事官
2004年4月：総務省自治財政局財政課財政企画官
2005年4月：和歌山県総務部長
2007年1月：和歌山県副知事
2009年4月：総務省自治行政局公務員部公務員課給与能率推進室長
2010年7月：内閣官房内閣参事官（内閣官房副長官補付）
2011年3月：内閣官房震災ボランティア連携室参事官（同年9月まで）
2011年4月：内閣官房被災地復興に関する法案等準備室参事官（同年6月まで）
2011年8月：内閣官房復興庁設置準備室参事官（2012年2月まで）
2012年9月：総務省自治行政局市町村体制整備課長
2013年4月：総務省自治行政局市町村課長
2014年4月：総務省自治財政局財務調査課長
2015年7月：総務省自治財政局調整課長
2017年7月：内閣官房内閣審議官（内閣総務官室）、内閣官房人事管理官、内閣官房皇室典範改正準備室副室長、内閣官房内閣人事局
2018年7月：内閣官房内閣総務官室内閣総務官、内閣人事局人事政策統括官、内閣官房皇室典範改正準備室長、皇位継承式典事務局次長
2020年7月：総務省大臣官房長
2022年6月：総務省自治財政局長
2023年7月：消防庁長官
* 2024年7月：総務審議官

原邦彰氏は、長年にわたり日本の行政を支え、地方自治、財政、防災分野で重要な役割を果たしてきました。今後の活躍も大いに期待されます。

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