友三角

友三角（ともさんかく）とは

友三角は、牛肉の中でも特に希少で、美味とされる部位の一つです。主に焼肉やステーキとして食され、その柔らかさと霜降りの美しさから、高級なメニューとして知られています。

部位の特定

友三角は、牛の後ろ足のもも肉に位置します。牛のもも肉は、そともも、うちもも、らんいち（ランプとイチボ）、しんたまという4つの部位に大きく分けられます。友三角はその中でも、しんたまという部位からさらに細かく分けられたものです。しんたまは、しんしん、かめのこ、そして友三角という3つの部位に分類されます。

希少性と特徴

友三角の最大の特徴は、その希少性にあります。なんと、牛一頭からわずか2kgから4kg程度しか取れないのです。そのため、精肉店での販売価格も高く、焼肉店やステーキ店でも高級メニューとして扱われています。

また、友三角はもも肉の中でも特に脂の乗りが良く、非常に柔らかいという特徴を持っています。口に入れた瞬間に広がる甘みと、とろけるような食感は、他の部位ではなかなか味わえません。

ヒウチという別名

友三角は、その形状から別名「ヒウチ」とも呼ばれています。切り出された塊肉の断面が三角形をしており、それが火打ち石の形に似ていることから、特に関西地方でそう呼ばれることが多いようです。

友三角の美味しい食べ方

友三角は、その上質な脂と柔らかさを最大限に活かすために、焼肉やステーキでシンプルに味わうのがおすすめです。表面をさっと焼き上げ、中はレアの状態に保つことで、とろけるような食感と濃厚な旨味を堪能できます。わさび醤油や岩塩でいただくのが一般的ですが、素材本来の味を楽しむために、まずは何もつけずに味わってみるのも良いでしょう。

焼肉

薄切りにした友三角を、強火でさっと炙るように焼きます。焼きすぎると硬くなってしまうので、表面に焼き色がついたらすぐに裏返し、軽く火を通す程度でいただきます。口に入れた瞬間に広がる脂の甘みと、とろけるような食感がたまりません。

ステーキ

厚切りにした友三角を、フライパンやグリルで焼き上げます。表面はカリッと、中はレアに仕上げるのがポイントです。焼き加減はお好みで調整できますが、ミディアムレアがおすすめです。ナイフを入れると、肉汁がじゅわっと溢れ出し、食欲をそそります。

まとめ

友三角は、牛肉の中でも特に希少で、柔らかく、美味しい部位です。焼肉やステーキでその美味しさを存分に楽しんでみてください。もしメニューで見かけたら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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