取上 (弘前市)

取上（とりあげ）について

取上（とりあげ）は、青森県弘前市に位置する地名で、郵便番号は036-8171です。この地域は、弘前市の東部にあり、平川の中流域の広がる平野部に形成されています。取上は市の中心から南に位置し、住宅街を中心とした落ち着いた環境を持つ地域です。近くにはJR奥羽本線が東端を走り、交通アクセスも整っています。

地理的特徴

取上は、北側に松森町や南大町、東には川先と大清水、南側には北園と清原、西側には富田町や南富田町と接しています。この地域の周辺は、幹線道路や鉄道、河川などに囲まれており、市と地域をつなぐ重要な交通路を形成しています。また、腰巻川も地域内の自然要素の一つです。

歴史的背景

取上の名称は、戦国時代から使われ始めたとされ、元々は津軽郡取上村と呼ばれていました。江戸時代には弘前藩の領地に含まれており、「取上」という名称はその頃から使用されていました。地域には、羽州街道が通っており、重要な集落が形成された背景があります。著名な歴史書「国日記」にも、1664年に取上で刑が執行された記録があります。このことから、かつてこの地域には刑場が存在していたことがうかがえます。

取上の村高（農業に関する評価）は、様々な文献によって記録されており、時代ごとに数回の測定が行われました。明治維新後、取上は青森県に編入され、その後の地域合併や行政区分の変化を経て現在の姿になっています。具体的には、1889年には堀越村と合併し、新たに堀越村の大字取上となりました。1955年には弘前市に編入され、弘前市大字取上と名付けられます。

■ 世帯数と人口

2017年6月1日現在、取上の世帯数と人口については、地域の社会的な側面を理解するための重要なデータです。この情報は、地域社会の発展や暮らしの変遷を考える上で参考になります。

地名の由来

取上の名称の由来にはいくつかの説があります。一つは、この地域にかつて刑場があったことから、「首を取り上げる」ことに由来するという説です。一方で、産婆を指す「取り上げ婆あ」から来たとも言われていますが、これらの説に関する具体的な文献は見当たりません。正確には、旧大字取上から地名が派生したと考えられています。

教育と福祉施設

取上地域には、ふたば保育園や複数の医療機関、福祉施設があります。例えば、たかはし内科胃腸科小児科や佐藤内科小児科取上病院など、地域に密着した医療機関が存在し、住民の健康を支えています。また、スーパードラッグアサヒ弘前南大町店やセブンイレブン弘前取上2丁目店などの商業施設も充実しており、日常生活の利便性が高まっています。

交通アクセス

取上では、弘南バスが運行しており、主要な停留所には松森町角や取上、取上二丁目などがあり、弘前市内外へのアクセスが容易です。このように、取上は歴史的な背景を持つ一方で、現在に至るまで発展してきた地域であり、住みやすい環境が整えられています。地域の成り立ちや今日の役割を理解することは、取上の魅力を深く知るために重要です。

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