叡明館中学校・高等学校

叡明館中学校・高等学校の概要

叡明館中学校・高等学校（Eimeikan Junior & Senior High School）は、石川県白山市（旧松任市）長島町に位置していた私立の中学校と高等学校です。この学校は1984年4月に開校し、1995年までの間に中高一貫教育を提供していました。特に全寮制の教育制度を採用しており、6年間の学びを通じて生徒の成長を支援することを目的としていました。

設立と運営

叡明館中学校・高等学校は学校法人叡明館によって設立され、1983年12月16日に設立が認可されました。学科の選択肢としては、普通科があり、定員は240人に設定されていました。設立当初は男子校としてスタートしたものの、1991年には男女共学へ移行し、全寮制のシステムの一部を自宅からの通学を許可するように変更しました。

学校の発展と閉校

1995年には「叡明館中学校・高等学校」と名称を変更しましたが、その後、学校は休校となりました。もし現在の状況を確認したい場合、石川県私立学校名簿ではこの学校は休校扱いになっており、地元白山市の私立学校数にも引き続き記載されています。学校の閉校の理由は詳しく記されていませんが、少子化や経営難など、さまざまな要因が影響した可能性があります。

部活動と同窓会

学校生活において、部活動も重要な役割を果たしていました。特に運動部の中ではラグビー部などが活動しており、生徒たちにとって貴重な経験となっていました。また、卒業生や教職員を中心とする同窓会「叡智会（えいちかい）」も存在し、卒業生同士のつながりを大切にする場となっていました。

旧校地の活用

叡明館中学校・高等学校の旧校地は、学校の閉校後に民間企業に売却されました。その後、2002年にはソフトウェア開発を行う株式会社ジェイ・エス・エスがこの土地を取得し、新たに2棟の建物を建築しました。この施設はソフト開発業務や保管庫として利用される一方で、空いているグラウンドは少年野球チームに貸与されるなど地域のスポーツ活動にも貢献しました。

2022年にはジェイ・エス・エスが金沢市に機能集約するため、長島町から撤退し、2023年の春にはその事業施設と廃校舎が取り壊され、更地にされました。以降、跡地には土木建築工事用の型枠を製造する福井鉄工所や、廃棄物焼却炉メーカーのアクトリーが進出する予定です。

関連情報

最後に、叡明館中学校・高等学校の廃校に関する情報は、石川県中学校及び高等学校の廃校一覧にも記載されており、地域の教育史の一部を形成しています。学校法人叡明館によって提供された教育環境や、在校生たちの思い出は今も多くの人々の心に残っています。

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