口福の人

『口福の人』は、日出山みなみ原作、寺島優脚本、あおきてつお漫画による、食をテーマにした日本の漫画作品です。1999年から2000年にかけて『マンガオールマン』で連載され、単行本は全3巻で構成されています。

あらすじ

物語は、「読むだけで元気! 日本全国食体験漫画!!」というキャッチフレーズが示すように、日本各地の食材を題材にした「口福レポート」を中心に展開されます。主人公は、農水省に勤務する美野川愛。彼女は「口福は幸福の素」をモットーに掲げる、才色兼備のエリート官僚です。

しかし、彼女が配属されたのは、省内でも閑職とも言える部署。そこで、彼女は飽食や美食の時代から脱却し、21世紀の日本人の食卓と健康を支える日本の伝承食を探し出すという、壮大なプロジェクトに挑むことになります。各地を訪れ、様々な食材や食文化に触れる中で、彼女は食の奥深さや、食を通じて得られる幸福を再発見していきます。

作品の特徴

日本各地の食材と食文化: 各エピソードでは、日本各地の様々な食材や郷土料理が登場し、その背景にある食文化や歴史が丁寧に描かれています。読者は、漫画を読みながら、日本の豊かな食文化を体験することができます。
食を通じた幸福の追求: 主人公の美野川愛は、食を通じて人々に幸福を届けようと奮闘します。彼女のひたむきな姿は、読者に食の大切さや、食がもたらす喜びを改めて認識させてくれます。
現代の食の問題提起: 作品は、飽食や偏食といった現代の食の問題にも触れています。主人公の活動を通して、読者は自身の食生活を見つめ直し、健康的な食生活を送るためのヒントを得ることができます。

単行本情報

日出山みなみ/原作、寺島優/脚本、あおきてつお/漫画『口福の人』 集英社〈SCオールマン〉、全3巻
1999年9月22日発行 ISBN
2000年1月24日発行 ISBN
* 2000年4月24日発行 ISBN

『口福の人』は、食を通じて幸福を感じられる、心温まる作品です。日本の食文化に興味がある方、食生活を見直したい方におすすめです。

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