古塔つみ

古塔つみ - 日本の注目イラストレーター

概要

古塔つみ（ことう つみ）は、愛知県出身の日本のイラストレーターであり、その作品は特に女性のポートレートに特化している。2017年頃からSNSを通じて活動を始め、現在では多くのファンを魅了する存在となっている。彼女のキャッチコピー「あっ、女子しか描けません。すてきな人しか描けません。」は、彼女の作風を象徴している。

来歴

古塔つみという名前は本名のアナグラムで構成されている。幼少期から絵を描いていたものの、当初はそれを職業にする考えはなかった。学生時代に漫画家に憧れを抱くようになり、独学で絵の技術を磨いてきた。大学受験時には詩人を目指し美術大学の文芸分野を受験したが、経営学部に進学することとなる。2017年に仕事の合間を利用してSNSに作品を載せ始め、フォロワーは2020年には20万人を超え、特に音楽アートやファッションへのコラボも行い、注目を集めることとなった。

諸問題と活動再開

2022年には、自身の創作に関する騒動があった。あるSNSで他のアート作品との類似を指摘され、これを一部認めることで波紋を呼んだ。この時、今後の活動についてTwitterの運用を停止し、Instagramに専念することを宣言。後に新しいスタジオを立ち上げることで活動を再開したことを報告している。

作風と評価

古塔の作品は、女子を中心に描き、その多様な表情や色使いが特徴である。彼女は男性の依頼は受けず、女性だけに特化することで、逆に表現の多様性を追求したいと語っている。特に目の表情には強い意思が宿り、彼女自身が特に力を入れて描き込む部分となっている。ファン層は主に10台後半から20代前半の女性が中心であり、彼女の描く「自立した強い女性像」は時代に合っているとされている。

制作環境

彼女の制作には、タブレット端末のMobileStudio Pro 16やCLIP STUDIO PAINT PRO、Photoshop CCなどを使用しており、特にCintiq Proの液晶ペンタブレットは重要なアイテムである。また、制作中にはラジオを聴き、コーヒーとタバコを嗜むことが多い。

音楽やファッションへの嗜好

音楽の面ではビートルズやYMOに影響を受け、特に母親の影響からドアーズやローリング・ストーンズに親しんできた。ファッションにおいては、川久保玲のスタイルに強く影響を受け、反骨精神に敬意を表している。

最近の活動

彼女は現在も多くの展覧会やコラボレーションに参加しており、特にデジタルアートの分野では『前衛デジタル・アート』の代表格と称されるほどの評価を受けている。彼女の作品は、時代のムードを反映したものであり、これからの活動にも期待が寄せられている。

主な作品

• - 古塔つみ『古塔つみ作品集 赤盤』(2021年)

終わりに

古塔つみは、その独自のスタイルと表現で多くの支持を集めているイラストレーターであり、今後の活動にも注目が集まっている。信念を持って創作を続ける彼女の姿勢は、同年代のクリエイターたちにも影響を与える存在であり続けるだろう。

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