古屋亜南

古屋亜南：ガンダム愛から始まった声優への道程

山梨県甲斐市出身の古屋亜南さんは、現在クレイジーボックスに所属する男性声優です。2021年にゲーム『ガンダムシリーズ』への出演で声優デビューを果たし、2023年にはTVアニメ『オーバーテイク！』で初主演という快挙を成し遂げました。

彼の声優としてのキャリアは、東海大学付属甲府高等学校卒業後に日本ナレーション演技研究所へ通い始めたことから始まります。研究所在籍から約1年でクレイジーボックスに所属。オーディション合格を経て、声優としての活動を本格的に開始しました。

古屋さんの声優への道は、幼少期の体験と密接に結びついています。祖父が熱心な『機動戦士ガンダム』ファンであったことから、4歳頃からガンダムのビデオを繰り返し見て育ち、自然とガンダムの世界に親しんでいきました。小学生時代には『機動戦士ガンダム00』の放映が新たなきっかけとなり、より深くガンダムにのめり込むことになります。「ガンダムに乗りたい」という強い憧れが、声優という職業を目指す原動力となりました。

高校時代には、映像や舞台俳優、モデルなど、様々な分野に憧れを抱いていたものの、放送部や演劇部といった活動経験はありませんでした。そのため、養成所では発声練習や身体能力向上のためのトレーニングに励み、基礎から着実にスキルを磨いていきました。都内の養成所に通いながら、オーディションに挑戦する日々が続きましたが、合格には至りませんでした。それでも、古屋さんは焦ることなく前向きな姿勢を貫き、将来への希望を胸に努力を続けました。

デビュー当初は、単独での収録が多く、共演者との掛け合いがほとんどありませんでした。しかし、『オーバーテイク！』の初主演では、小西克幸さんをはじめとする多くの共演者と共演する機会を得ます。小西さんの自然体で脱力感のある演技、そして他の共演者たちのキャラクターに溶け込んだ自然な演技は、古屋さんにとって大きな刺激となり、自身の演技にも大きな影響を与えました。

特技は絵を描くことで、趣味はピアノ。テレビ番組に出演した際には、その画才を披露する場面も見られました。

彼の出演作は多岐に渡り、テレビアニメ、劇場アニメ、Webアニメ、ゲーム、吹き替えなど、幅広い分野で活躍しています。代表的な作品には、『フットサルボーイズ!!!!!』、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』、『イジらないで、長瀞さん 2nd Attack』、『オーバーテイク！』、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』、『ヤマトよ永遠に REBEL3199|ヤマトよ永遠に_REBEL3199』などがあります。

古屋亜南さんの今後の活躍から目が離せません。幼少期のガンダムへの憧れから始まった声優人生は、着実な努力と前向きな姿勢によって、大きな成功を収めつつあります。彼の情熱と才能が、今後どのような作品を生み出していくのか、期待が高まります。

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