古本新之輔のパラシュート遊激隊

「古本新之輔のパラシュート遊激隊」（ふるもとしんのすけ-ゆうげきたい）は、文化放送にて1995年10月から1997年3月にかけて、毎週土曜日の22時30分から23時00分までの30分間にわたり放送されていたアニラジ番組です。当時、声優として確固たる地位を築いていた古本新之輔氏がメインパーソナリティを務め、多くの人気声優がアシスタントとして脇を固めました。番組はバンダイグループによる一社提供で、番組の冒頭などでは「バンダイ・プレイング・ナイト」という冠スポンサー名が表示されていました。

出演者

メインパーソナリティ

古本新之輔

アシスタント

この番組の特徴の一つとして、アシスタントが数ヶ月ごとに交代した点が挙げられます。豪華な女性声優陣が歴代アシスタントを務め、番組に彩りを加えました。

白鳥由里（1995年10月 - 11月、1997年1月 - 3月）
桜井智（1995年12月 - 1996年1月）
國府田マリ子（1996年2月 - 3月）
宍戸留美（1996年4月 - 5月）
池澤春菜（1996年6月 - 7月）
井上喜久子（1996年8月 - 9月）
南央美（1996年10月 - 12月）

南央美氏がアシスタントを務めたクールからは、それまでの2ヶ月担当制が3ヶ月担当制に変更されました。

その他の出演者

野村邦丸（文化放送アナウンサー）

当初はラジオドラマへのエキストラ出演が主でしたが、番組に欠かせない存在となっていきました。

番組内容

番組は大きく分けて二部構成となっていました。前半パートでは、リスナーから寄せられた普通のお便りや、番組独自のテーマに沿ったネタハガキを紹介するコーナーが展開されました。メインパーソナリティとアシスタントが、リスナーとのユーモラスなやり取りを繰り広げました。

後半パートは、この番組の大きな魅力であったラジオドラマの時間です。このラジオドラマは、他のアニラジ番組で放送されるドラマと比較しても、非常にコメディ要素が強く、抱腹絶倒の内容が特徴でした。放送時期によって、異なるシリーズが展開されました。

すちゃらすかぷー（1996年9月まで）：番組オリジナルのコメディドラマです。
ごっつあんロード（1996年10月以降）：プレイステーション用ゲーム『クイーンズロード』をベースにした、大幅にパロディ化されたコメディドラマです。

また、スポンサーであるバンダイとのタイアップにより、以下のラジオドラマも番組内で放送されました。

LIPs the Agent（1996年4月 - 9月）
* クイーンズロード〜外伝〜オラシオンは燃えているか!（1996年10月 - 1997年3月）

リスナープレゼントとして、ハガキが採用された方には番組オリジナルのピンバッジが贈られました。

特記事項・エピソード

番組タイトルについては、企画段階で「古本新之輔のすちゃらすかぷー」という案があったそうですが、古本氏本人の強い要望により「古本新之輔のパラシュート遊激隊」に決定したという逸話があります。採用されなかった「すちゃらすかぷー」というタイトルは、前述の通り前期のラジオドラマのタイトルとして使われました。

また、番組タイトルに「パラシュート」が含まれることにちなんで、古本氏が実際にスカイダイビングに挑戦するという大型企画が持ち上がりました。しかし、この企画は悪天候による度重なる延期に見舞われた末、最終的には機材トラブルが発生し、肝心のスカイダイビング中の音声を収録することができませんでした。そのため、リスナーはイベントで上映された映像を通じてのみ、この挑戦の様子を知ることができたという、番組らしい波乱万丈な結末を迎えました。

この他にも、チャレンジ企画として、御蔵島でのイルカと一緒に泳ぐ体験や、スノーボードへの初挑戦といった、古本氏が様々なアクティビティに体当たりで挑む様子が番組内で取り上げられ、リスナーに楽しまれました。

「古本新之輔のパラシュート遊激隊」は、古本新之輔氏の個性的なトークと、人気女性声優たちとの軽妙な掛け合い、そして抱腹絶倒のラジオドラマや体当たり企画など、多岐にわたるコンテンツで、当時のアニラジファンに強い印象を残した番組です。

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