古村理

古村理（ふるむら おさむ）について

古村理は1945年に京都市で誕生し、現在、日本を代表するグラフィックデザイナー、アートディレクター、そしてブランディングの第一人者として広く知られています。彼は特に「ロングセラーの古村」という愛称で称えられ、その名はデザイン界において非常に重要な位置を占めています。

略歴

古村は1968年に多摩美術大学を卒業後、日本デザインセンターに入社。その後、1978年にシーソーアソシエイツを設立し、2009年にはブランドニュー株式会社に改称しました。彼のキャリアは、数々のアートディレクションやブランドデザインの成功に彩られています。

グラフィックデザインへの貢献

彼がアートディレクターを務めたプロジェクトには、SONYWILSONやMAXFACTORなど、名だたるブランドがあります。1980年からはSK-IIの誕生に深く関わり、ブランドアイデンティティの確立に寄与しました。その他にも、1986年にフランスベッドのネーミングやロゴ制作を行い、その後にはMICHIKO LONDONのブランドも手がけました。

主な代表作

古村の作品はその数だけでなく、質的にも際立っています。例えば、「ウェービングピクチュア」は、『とらばーゆ』誌に掲載され、N.Y.ADC国際部門金賞を受賞しました。また、「カラリズム」シリーズでは、平面作品としてアルファベットポスターを銀座松屋デザインギャラリーで展示しました。

彼の手掛けた立体作品には、サッポロビール、乃村工芸社、東京グランドホテルなどがあり、さまざまな場面でその実力を発揮しています。さらに、「光の積木」という商品も販売され、国内外の美術館のミュージアムショップでも見られます。企業VIデザインにおいても、高い評価を受けており、SK-IIや日野自動車など多くの大手企業のデザイン計画に関与しています。

展覧会と受賞歴

彼は数多くの展覧会に出展しており、特に1986年には京都ロイヤルホテルで、一大展示を行いました。その後も、こどもの城や銀座松屋で個展を開き、光のモニュメントや光の積木の展示が行われました。受賞歴も豊富であり、1972年の万国博覧会では世界統一マークの日本代表として共作し、1988年にはN.Y.アートディレクターズクラブ国際部門で金賞を受賞しています。

連載や講演活動

古村はその知識を次世代に伝えるために、さまざまな講座やセミナーも開催しています。「ブランドデザイニング講座」や「ロングセラーデザイン」など、多くの講義を通じて彼の経験や知見を共有し、デザイン業界での新たな才能を育成しています。また、連載『サウンドグラフィック』をオリコンで発表し、デザインに対する深い理解を提供しました。

古村理は、デザイン界におけるその影響力と功績により、多くの人々に尊敬され続けています。彼の存在は、デザインだけでなく、ブランディングの重要性を再認識させるものでもあり、その影響は今後も多くの領域に広がっていくことでしょう。

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