古谷田力

古谷田 力（こやた つとむ）

古谷田力氏は、1968年10月22日生まれの日本の政治家であり、現在、神奈川県大和市長を務めています（1期）。以前は大和市議会議員を3期務めました。

経歴

大和市出身の古谷田氏は、神奈川県立大和南高等学校を卒業後、大和市農業協同組合総務課に勤務。その後、2001年にレストランバーを開業するという異色の経歴を持っています。

2011年4月、大和市議会議員選挙に民主党公認で立候補し、初当選を果たしました。その後、3期連続で当選を重ねましたが、2期目の途中の2017年9月26日に、当時所属していた民進党に離党届を提出しました。

2020年には、早稲田大学人間科学部に入学し、政治家としてだけでなく、学問にも積極的に取り組んでいます。

2022年11月1日、翌年4月に行われる大和市長選挙への立候補を表明。当初、選挙戦は古谷田氏と、自民党が推薦する市議の小田博士氏との一騎打ちと見られていましたが、不出馬の意向を示していた現職の大木哲氏が公示2週間前に突如立候補を表明し、三つ巴の戦いとなりました。4月23日の投開票の結果、古谷田氏が小田氏に約3,500票差をつけて混戦を制し、初当選を果たしました（古谷田氏：29,288票、小田氏：25,796票、大木氏：21,414票）。

人物

1996年に3歳年上の兄を心の病で亡くしたことが、政治家を志すきっかけの一つになったと語っています。

座右の銘は「忘己利他」。これは、自分の利益を忘れ、人のために尽くすという意味で、市内の子供たちと東日本大震災のボランティアに行った際、現地で瀬戸内寂聴氏から贈られた言葉です。

2023年の市長選では、現職の大木哲氏の市職員に対するパワーハラスメント疑惑を批判しました。一方で、職員アンケートでは古谷田氏自身も加害者側として名前が挙がっており、「覚えがないが、そう受け止められているならば改善し、対応を改める」と述べています。

民主党市議時代の2011年には、同じ民主党から当選した三枝修市議が、古谷田氏が同じ会派を組まなかったことなどで精神的、肉体的苦痛を受けたと主張し、民主党神奈川県第13区総支部は古谷田氏を厳重注意しました。三枝氏はこれに納得せず離党し、6月24日には古谷田氏に対し慰謝料60万円を求める少額訴訟を藤沢簡裁に起こしました。古谷田氏は「三枝氏から一度も同じ会派を組もうと連絡がなかった。自分も連絡を取ろうとしなかったのは悪かったが、お互い努力を怠ったということ」として争う姿勢を示していましたが、7月19日に三枝氏は訴えを取り下げました。

古谷田氏は、大和市の発展と市民の福祉向上に尽力する政治家として、今後の活躍が期待されています。

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