古谷誠章

古谷誠章のプロフィール

古谷誠章（ふるやのぶあき、生年1955年2月20日）は、日本を代表する著名な建築家であり、NASCAの共同創業者でもあります。彼は早稲田大学創造理工学部の教授として教鞭を執り、建築界に大きな影響を与えています。数々の受賞歴を持ち、彼の作品は日本国内外で高く評価されています。

略歴

古谷氏は東京都に生まれ、1973年に東京都立青山高等学校を卒業しました。その後、1978年に早稲田大学の理工学部建築学科を卒業し、1980年には大学院を修了しています。彼は1983年から早稲田大学にて助手として教鞭を執り、その後近畿大学で講師を務めるなど、教育の分野でも活躍しました。1986年には、文化庁の芸術家在外研修員として著名な建築家マリオ・ボッタの事務所で働き、国際的な視野を広げました。

1994年には八木佐千子とともにスタジオナスカ（現NASCA）を共同設立し、1997年には早稲田大学の教授に就任。また、2017年には第55代日本建築学会会長に就任し、そのリーダーシップを発揮しています。

受賞歴

古谷氏の受賞歴は輝かしく、1980年には小野梓記念芸術賞を受賞。当時たった25歳でした。1991年には吉岡賞を受賞し、これは彼の代表作「狐ヶ城の家」に対する評価でした。それ以降も多くの賞を受賞しており、特に2007年の日本建築学会賞作品賞、2011年の日本芸術院賞など、彼の作品への評価は高まる一方です。

主な作品

古谷誠章の作品は、居住空間から公共施設に至るまで多岐にわたります。彼の代表作には「狐ヶ城の家」（1990年）、茅野市民館（2005年）、実践学園中学・高等学校自由学習館（2011年）などがあります。これらの建築には、彼の独自の視点が色濃く反映されており、設計段階からの深い思索が感じられます。特に茅野市民館は、そのデザインと機能性が評価され、多くの賞を受賞しています。

古谷氏はまた、せんだいメディアテークの実施コンペで2位を獲得したこともあり、彼のデザインセンスが公に認められました。

著書と教育活動

建築家としてだけでなく、古谷は著者としても活動しています。これまでに『マリオ・ボッタ｜構想と構築』や『Shuffled 古谷誠章の建築ノート』などを出版し、建築への理解を深めるための資料を提供しています。また、教育者として多くの学生を指導し、彼らもまた著名な建築家として活躍しています。彼の研究室からは、近畿大学の玉置順、早稲田大学の田中智之、吉村靖孝、平瀬有人など、多くの有望な建築家が巣立っています。

まとめ

古谷誠章は、教育者、建築家としての顔を持ち、多岐にわたる分野での活躍を見せています。彼の作品は、実用性だけでなく美しさを兼ね備え、多くの人々に影響を与え続けています。今後も彼の新たな作品や活動に期待が寄せられています。

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