古賀颯人

古賀 颯人（こが はやと）

古賀颯人は、1997年9月13日に神奈川県川崎市で生まれた日本の柔道家であり、73kg級の選手です。身長は174cmで血液型はA型、段位は四段で、右組みを得意としています。特に内股を技の一つとして高い技術を誇ります。柔道家としての背景には、父である古賀稔彦がバルセロナオリンピックの71kg級で金メダルを獲得したという強力な影響があります。また、弟の玄暉は60kg級で世界カデのチャンピオン、妹のひよりも講道館杯優勝の実績を持つ柔道家です。

経歴

古賀は3歳から柔道を始め、彼の父が設立した古賀塾に所属しました。小学生時代には、全国小学生学年別柔道大会で50kg級の決勝に進出し、愛媛県代表の立川新に勝利して優勝を果たしました。中学は愛知県の大成中学校に進学し、3年時には全国中学校柔道大会で優勝し、同時に弟の玄暉も55kg級で2位となり、家族としての柔道の強さを示しました。

高校では大成高校に進学し、1年次には全国高校選手権に出場し、決勝まで進出しますが、優勝には届きませんでした。2年次には全日本カデで優勝し、続いて金鷲旗で3位を獲得。インターハイでは個人戦で2位となるものの、団体戦では3位となります。国体では愛知県の56年ぶりの優勝に貢献し、全国高校選手権では再び立川選手と対戦し、惜しくも反則負けを喫しましたが、弟の玄暉は60kg級で優勝を収めました。

2016年に日本体育大学に進学すると、1年時は学生体重別の2回戦で敗えましたが、2年生では全日本ジュニア選手権で3位となります。3年で学生体重別で優勝し、「何としても優勝したかったので、うれしい」と喜びを表現しました。特に、団体戦ではクラスメートの阿部選手とのコンビネーションでチームを初優勝に導くなど、彼の活躍が光りました。

その後、2019年に開催されたヨーロッパオープン・オディヴェーラスでは3位となります。2020年からは慶應義塾高校で教員として働きながら、さらなる技術向上に努めています。2021年の神奈川県予選で優勝し、関東選手権に出場しましたが、初戦で100kg超級選手に反則負けを喫しました。しかし、2022年の実業個人選手権では見事に優勝を果たし、大きな自信を得ました。

2022年の講道館杯では決勝まで進出しましたが、惜しくも敗北し2位に終わります。2023年にはグランドスラム・東京に出場し、準決勝で大吉選手に反則勝ちを獲得し、決勝に進出しましたが、再びこちらでも2位に終わりました。しかし、世界団体選手権ではチームの一員として優勝し、国際舞台でもその実力を示しました。2024年には体重別での戦いが続き、ランキングでは66位に位置しています。古賀颯人のこれからの活躍に期待が寄せられています。

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