台湾麻雀

台湾麻雀（たいわんマージャン）

台湾麻雀は、主に台湾で行われる麻雀ゲームで、そのルールや進行は日本麻雀と異なります。台湾語では「麻雀」を「マーチョッ、ムァチョッ」と呼ぶほか、一般的に「台麻（たいま）」としても知られています。このゲームには標準化されたルールがありませんが、地域ごとに特有のローカルルールが存在します。

台湾麻雀の基本ルール

台湾麻雀の特徴の一つは、牌の構成やゲームの進行にあります。日本麻雀が34種類の牌を使用するのに対し、台湾麻雀ではそれに加えて8枚の花牌が使用されます。さらに、基本的な手牌の数も異なっており、台湾ルールでは手牌が16枚、そこに1枚を足して17枚で和了を目指します。これにより、和了形は5面子1雀頭が基本となります。

また、台湾麻雀では、対局中にサイコロが3つ使われ、流局の条件も異なります。日本の麻雀では流局が13巡目で起きることが多いですが、台湾では16巡以内に流局が発生します。ノーテン罰符も存在せず、流局時に親が聴牌していない場合でも連荘が続行されるなど、ゲームの流れは日本とは大きく異なります。

鳴きと得点計算の特色

台湾麻雀には、鳴きに関するルールが日本より柔軟です。鳴きの発声について制限は少なく、対面や下家の捨て牌に対しても自由に鳴くことが可能です。得点計算においても、「台」という単位を使用し、役によって定められた台数の合計で点数が決まります。日本の麻雀には符と飜の概念がありますが、台湾のルールではそれが適用されません。

役の数も異なり、日本では約40種類の役が存在するのに対し、台湾ではおおよそ30種類が認められています。特に、ツモあがりがロンあがりの3倍の点数となるなど、得点の仕方も多様です。

花牌と特殊役

台湾麻雀の特徴の一つが、花牌の存在です。配牌の際に親から花牌を抜き、補花を行いながら進行します。また、特定の条件を満たすことで「七搶一」や「八仙過海」といった特殊な役を形成でき、独自の戦略を生み出します。

例えば、「七搶一」は7枚の花牌を他家から奪う形で得点を得るもので、放銃扱いになる点がユニークです。一方、「八仙過海」は8枚の花牌を集めた場合に成立する特大役は、得点面でも重要な役割を果たします。

まとめ

台湾麻雀は、豊富なローカルルールや特殊ルールによって戦略的に多様なゲーム展開を楽しめるのが特長です。プレイヤーの創意工夫によるゲーム進行が魅力で、台湾特有の文化が色濃く反映されています。対局における何が起きても柔軟に対応することが求められるのです。

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