合気道錬身会

合気道錬身会の概要

合気道錬身会は、2008年に東京都中央区で設立された合気道団体です。設立者は、塩田剛三の高弟であり、養神館本部道場の道場長を務めた千田務です。この団体は、同年に内閣府から特定非営利活動法人（NPO法人）としての認証を受け、正式に「特定非営利活動法人合気道錬身会」となりました。

設立の背景

千田務は、師である塩田剛三から受け継いだ合気道の理論と実践をもとに、合気道錬身会を設立しました。塩田剛三は、合気道の技術や哲学において、一般の人々には理解しづらい表現を避け、シンプルで合理的な稽古方法を提唱しました。千田もその方針を引き継ぎ、物理的に理解しやすい指導法を重視しています。このようなアプローチにより、初心者から上級者までが技術を習得しやすくなっています。

特徴と指導方針

合気道錬身会の技術は、現在の養神館合気道と同一ですが、千田は修得の過程を明瞭にすることに力を入れています。具体的な指導方法により、習得する際の混乱を避け、受講者が自信を持って技を身につけることができる環境を整えています。この指導スタイルは、特に自己防衛の技術を学ぶ者にとって有益です。

また、千田の弟子には、警視庁機動隊や警備会社で働く専門家も多くいます。これにより、合気道の技術が実際の職務での応用にも役立つことが証明されています。合気道の教えは、身体能力や技術的なスキルだけでなく、心の成長にも貢献しています。

年間行事と活動

合気道錬身会では、毎年1回、全国の道場や傘下団体が参加する演武大会を開催しています。このイベントは、技術や表現力を発揮する機会となり、会員同士の交流を深める重要な場でもあります。演武大会では、日頃の稽古で培った技術を披露し、互いの成長を実感することができます。

その他の活動

さらに、合気道錬身会は、地域社会への貢献を重視し、ワークショップやセミナーを通じて、合気道の普及にも努めています。これにより、合気道の魅力を広め、新たな参加者を募る活動も行っています。合気道は、身体能力の向上だけでなく、精神の成長や人間関係の構築にも寄与するものとして、多くの人々に受け入れられています。

このように、合気道錬身会は、塩田剛三の教えを基盤として、合理的で明確な指導方針を持つ合気道団体です。今後も、地域社会や個人の成長に寄与しながら、合気道の素晴らしさを広めていくことでしょう。

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