合谷和弘

合谷和弘（ごうや かずひろ）

1993年4月21日生まれ、福岡県大野城市出身の元ラグビー選手。主にスタンドオフ（SO）、センター（CTB）、フルバック（FB）といったバックスの攻撃的なポジションを務め、身長170cm、体重78kgという体格ながら、その俊敏性と判断力で活躍を見せました。ニックネームは「ケビン」。兄の明弘氏もまたラグビー選手というラグビー一家に育ちました。

ラグビーとの出会いは小学校3年生の時、つくしヤングラガーズで競技を始めました。その後、高校はラグビー強豪校として知られる流通経済大学付属柏高等学校に進学。ここで才能を磨き、高校日本代表にも選出されるなど、早くから世代を代表する選手として注目を集めます。

高校卒業後の2012年、流通経済大学に進学。大学でもラグビー部に所属し、中心選手として活躍しました。特にセブンズ（7人制ラグビー）においては、そのスピードとスキルが国際舞台でも通用することを証明していきます。大学在学中の2014年、セブンズワールドシリーズのスコットランド大会で、ついに7人制日本代表としての初キャップを獲得。ここから彼の国際キャリアが本格的に始動します。

大学を卒業した2016年、国内トップリーグのクボタスピアーズ（現在のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ）に加入。同年8月27日には、ジャパンラグビートップリーグ開幕戦となる東芝ブレイブルーパスとの試合に先発出場し、トップリーグでの公式戦デビューを果たしました。15人制の舞台でもその存在感を示し始めます。

一方で、彼のキャリアにおいて特に輝きを放ったのは7人制ラグビーでした。2014年の初キャップ以降、継続的に7人制日本代表に選出され、世界の強豪と渡り合います。2015年11月には、翌年に開催されるリオデジャネイロオリンピックへの出場権をかけた7人制ラグビーアジア予選に出場。日本代表のオリンピック初出場に貢献しました。そして、新型コロナウイルスの影響で1年延期された2021年開催の東京オリンピックにも7人制日本代表として出場。地元開催のオリンピックで世界のトップチームと戦う貴重な経験を積みました。この期間、7人制日本代表として通算25キャップを獲得し、capナンバー292として名を刻んでいます。

国内でのキャリアを積んだ後、2022年には新たな挑戦として海外でのプレーを選択します。同年9月9日、フランスの5部に相当するリーグであるフェデラル2に所属するSCパミエに加入。1シーズン限定での移籍でしたが、ラグビーの本場の一つであるフランスで異文化の中でプレーするという貴重な経験を積みました。

海外挑戦を終え、2024年3月31日をもって現役選手としてのキャリアに終止符を打ちました。長きにわたり、日本国内そして世界の舞台でラグビー選手として活躍した合谷和弘氏の功績は、特に7人制ラグビーにおける日本代表の歴史において重要な足跡を残しました。

ラグビー以外の活動としては、Carnavacationの楽曲「だれも知らない」のミュージックビデオに出演した経験もあります。

流通経済大学時代の同級生には、同じくラグビー選手の古村健太郎氏や八文字雅和氏がいます。

関連項目

高校ラグビー日本代表
福岡県出身の人物一覧
流通経済大学付属柏高等学校
流通経済大学ラグビー部
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

外部リンク

東京2020オリンピック TEAM JAPAN名鑑
合谷和弘 (@58kevin10) - X（旧Twitter）
合谷和弘 (@kazuhiro_goya) - Instagram

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