吉住健一

吉住健一（よしずみ けんいち）

吉住健一は、1972年4月22日に東京都新宿区で出生した日本の政治家である。彼は新宿区長を3期務めており、また特別区長会の会長も務めている。

来歴

吉住は新宿区大久保で育ち、伸びる会幼稚園、新宿区立大久保小学校を経て、新宿区立戸山中学校（現・新宿区立西早稲田中学校）へ進学した。その後、東京都立広尾高等学校を卒業し、日本大学法学部法律学科に進学。在学中には雄弁会の幹事長を務めた。大学卒業後、与謝野馨の事務所で秘書としてのキャリアをスタートさせる。

2003年に新宿区議会議員に初当選し、政治の世界に足を踏み入れる。2009年7月の東京都議会議員選挙では、自由民主党から新宿区選挙区に立候補し、4番目の得票数で初当選を果たす。2013年には再選を果たす。

2014年11月9日に行われた新宿区長選挙で、日本共産党から推薦を受けた弁護士・岸松江を破り、初めて新宿区長に就任。吉住は地元出身の区長としては初めての存在であり、その就任は地域住民にとって特別な意味を持った。

彼は2018年11月の区長選挙でも自民党と公明党の推薦を受けて立候補し、再選を経験する。続いて、2022年11月にも区長選挙に挑戦し、再び自民党・公明党の推薦を受け、元新宿区議会議員の依田花蓮を破り、3選を達成した。これまでの区長選挙での彼の当選率の高さは、地域住民の信任を得ている証でもある。

特別区長会と新型コロナウイルス対策

2023年5月15日には特別区長会の会長に就任し、東京都内の特別区の政策に関与する重要な立場を手に入れた。

特に新型コロナウイルス感染症の対策においては、彼は重要な役割を果たした。2020年6月1日に、友人の手塚マキに連絡し、新宿歌舞伎町での集団検査と疫学調査の実施を促した。この取り組みにより、接客を伴う飲食店での高い感染率が浮き彫りとなり、第二波のクラスター対策が迅速に進められることとなった。吉住は、クラスターの早期発見を通じて、新宿区内の感染症拡大を抑制する行動を積極的に推進した。

2020年8月には、内閣官房のYouTubeチャンネルで手塚マキや西村康稔大臣とともにコロナ対策について議論を行った。さらに、同年11月には東京都議会の動きに対して強い意見を述べ、公に新型コロナ感染者に対する罰則を設けることの不合理性を指摘した。吉住は、感染者を犯罪者扱いすることは無意味であり、保健所の業務に対する不当な負担を強いるものとしてその動きを厳しく批判し、最終的に提案された条例案は撤回された。

吉住健一の政治姿勢は、地域住民の安全を第一に考えたものであり、その活動は常に新宿区や広域の防疫体制の向上に寄与している。

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