吉崎仁康

吉崎 仁康（よしざき よしやす）は、1977年4月24日生まれ、大阪府藤井寺市出身のフリーアナウンサー、テニスキャスターである。身長177cm、体重67kg。

経歴と人物

同志社香里高等学校を経て同志社大学へ進学。大学時代は体育会テニス部に所属し、2年生の時には全日本学生テニス選手権大会王座決定試合でチームが3位に入賞する成績を収めた。在学中にアナウンサーを志すようになり、大阪のアナウンス学校「生田教室」に通い、専門的な訓練を受けた。

大学卒業後の2002年、NBS長野放送にアナウンサーとして入社。情報番組『土曜だ!ぴょん』や『土曜はこれダネッ!』などを担当しつつ、『春の高校バレー』『スキージャンプ全日本選手権』『全日本マウンテンサイクリング』『アイスホッケー長野カップ』『高校選抜スキー』といった様々なスポーツ競技の実況を務めるなど、多岐にわたる分野で経験を積んだ。また、ニュース番組の担当やイベント司会もこなした。

アナウンサーとしての力量は高く評価され、2004年の新潟県中越地震発生時には、ヘリコプターによる被災地上空からのリポートや、被災地での3週間にわたる中継を担当した。同年にはフジテレビアナウンス大賞Aブロック新人賞を受賞、2006年には同情報番組賞を受賞するなど、在籍中に優れた業績を残している。2006年には前任者の後任としてフジテレビ系列の情報番組『めざましテレビ』の長野担当リポーターに就任し、地域の情報発信に貢献した。2008年1月29日放送の『くらたびごはん』中継をもって同番組を卒業。また、『FNS27時間テレビ』の中継リポーターも務めるなど、全国ネットの番組でも活躍の機会を得た。

フリー転身後の活動

2008年2月、NBSを退社し、フリーアナウンサーとして新たなキャリアをスタート。テレビ埼玉（テレ玉）では、夜のニュース番組『NEWS930』のメインキャスターを2年間にわたって担当した（2008年4月〜2010年3月）。『ウィークエンド930』や選挙特番なども担当し、地方局の顔として信頼を得た。この間も各種イベントで司会を務めるなど、活動範囲を広げている。

フリー転身後、特にテニスキャスターとしての活動が顕著となる。2010年5月、WOWOWで『全仏オープンテニス』の実況を担当したことを皮切りに、『全米オープンテニス』（2010年〜）、『ウィンブルドンテニス』（2011年〜）、『全豪オープンテニス』（2011年〜）といったテニスの4大大会（グランドスラム）を含む、『デビスカップ＆フェドカップ』（2010年〜）、『楽天ジャパンオープンテニス』（2010年〜）など、国内外の主要なテニス大会の実況を数多く担当している。テニス関連のイベントやトークショーでの司会、専門的な取材活動も積極的に行い、テニス界の発展に貢献している。

テニス解説者としても活動しており、フジテレビのスポーツバラエティ番組やニコニコ生放送のテニス専門番組に出演。日本テニス協会の広報委員も務めるなど、テニスキャスターとして多角的に活躍している。

テニス以外の分野でも、活動は幅広い。NEC×STSNDインターネット中継やニコニコ生放送で、『全日本選抜車いすテニス選手権』や『車いすテニス JAPAN OPEN』、『2013全日本スカッシュ選手権大会』といった競技の実況も担当。テレビ東京の地域情報番組でリポーターを務めたり、ナレーターとしても活動している。2014年2月からは、スカパー!で『ソチパラリンピック』のMCや、『パラリンピック日本選手いざ出陣SP』、『ソチパラリンピック中継』のスタジオメインキャスターを務め、障がい者スポーツの報道にも力を入れた。その活躍は、女性向けウェブ媒体や写真週刊誌でも取り上げられている。

さらに、アナウンサー・キャスターの枠を超えたユニークな取り組みも行っている。アニメ『キングダム』と「スイーツパラダイス」のコラボカフェをプロデュースしたり、日光さる軍団と連携して「テニスをするサル育成プロジェクト」を開始するなど、企画力も発揮している。また、2017年4月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』にニュースキャスター役で出演するなど、俳優としての活動経験もある。

このように、吉崎仁康は地方局でのアナウンサー経験を礎に、フリーとしてテニスキャスターを中心にスポーツ実況、情報番組、災害報道、パラリンピック報道、企画、俳優業など、極めて多岐にわたる分野で活動を展開している人物である。そのアスリートとしての素養、確かな実況・報道能力、そして柔軟な発想力をもって、様々なメディアで存在感を示している。

脚注、関連項目、外部リンクは割愛

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