吉川トリコ

吉川トリコ

吉川トリコ（1977年10月19日 - ）は、日本の小説家であり、その作品は多岐にわたるジャンルに及んでいます。彼女は静岡県浜松市で生まれ、現在は愛知県名古屋市に在住し、創作活動を続けています。

経歴

吉川トリコは愛知淑徳短期大学文芸学科を卒業しており、在学中は清水良典に師事しました。彼女の文壇へのデビューは2004年、新潮社が主催する「女による女のためのR-18文学賞」において、『ねむりひめ』が大賞と読者賞をダブル受賞したことがきっかけでした。同年、短編集『しゃぼん』を新潮社から刊行し、作家としてのキャリアをスタートさせました。

2007年には、彼女の小説『グッモーエビアン!』を原作とした東海テレビの単発ドラマ『なごや寿ロックンロール〜｢グッモーエビアン!｣より〜』が放送されました。また、『戦場のガールズライフ』もドラマ化され、BSフジで全20話が放送されるなど、映像化作品も生まれています。2012年には、『グッモーエビアン!』が映画化され、全国で公開されました。

2013年3月26日からは、中日新聞のウェブサイト「中日新聞ほっとWeb」にて、名古屋を舞台とした短編小説「東海百景 吉川トリコの名古屋16話」を連載し、地域に根ざした作品も発表しています。

近年では、2021年に「流産あるあるすごく言いたい」（『おんなのじかん』収録）で第1回PEPジャーナリズム大賞オピニオン部門を受賞、2022年には『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞するなど、その作品が高く評価されています。

主な著書

吉川トリコの作品は、小説、エッセイ、アンソロジーへの寄稿など多岐にわたります。以下に代表的な著書をいくつか紹介します。

「マリー・アントワネットの日記」シリーズ
『マリー・アントワネットの日記 Rose』（2018年、新潮文庫nex）
『マリー・アントワネットの日記 Bleu』（2018年、新潮文庫nex）
『ベルサイユのゆり―マリー・アントワネットの花籠―』（2019年、新潮文庫nex）
その他
『しゃぼん』（2004年、新潮社 / 2009年、集英社文庫）
『グッモーエビアン!』（2006年、新潮社 / 2012年、新潮文庫）
『戦場のガールズライフ』（2006年、小学館 / 2008年、小学館文庫）
『「処女同盟」第三号』（2007年、集英社）
『C級フルーツパフェ』（2008年、光文社 / 2010年、光文社文庫）
『少女病』（2011年、光文社 / 2019年、ポプラ文庫）
『東京ネバーランド』（2012年、実業之日本社）
『余命一年、男をかう』（2021年、講談社）

その他多数


吉川トリコの作品は、現代社会における人間関係や女性の生き方をテーマにしたものが多く、読者の共感を呼んでいます。今後の活躍が期待される作家の一人です。

外部リンク

吉川トリコ (@bonbontrico) - X（旧Twitter）
bonbonmemo 備忘録
吉川トリコWEB

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