吉川拓也

吉川 拓也（よしかわ たくや）氏は、1988年9月1日に滋賀県で誕生した、かつてプロサッカー選手として活躍した人物です。プレーするポジションは主にディフェンダー（DF）。また、プロサッカー選手として知られる吉川 健太氏は彼の実兄にあたります。

滋賀県で少年時代を過ごし、大津市立真野中学校、守山北高校を経て、京都産業大学へと進学しました。大学サッカー部では、その視野の広さと正確なパスといった展開力が評価され、当初ボランチを務めていましたが、その後センターバックへとコンバートされています。最終学年ではチームの主将としてチームを牽引する役割を担い、さらには関西学生選抜の一員としても選出されるなど、大学サッカー界で確かな実績を残しました。

大学でのキャリアを終え、2011年にJリーグ所属のカターレ富山へ加入し、プロサッカー選手としての第一歩を踏み出しました。この年、兄である吉川 健太氏も愛媛FCからカターレ富山へ期限付き移籍することとなり、プロの舞台で兄弟が同じチームに所属するという珍しい状況が実現しました。プロ1年目から期待は高く、開幕戦ではベンチ入りメンバーに名を連ねます。そして、2011年5月4日に行われたJ2リーグ第10節のFC岐阜戦において、守備的ミッドフィールダーとして公式戦に初出場し、プロデビューを果たしました。さらに、同年10月30日のJ2リーグ第33節、対鳥取戦では、プロ入り後初となる記念すべきゴールを記録しています。

カターレ富山でのキャリアを積む中、2013年には同じ北信越地方に本拠地を置くツエーゲン金沢へ期限付き移籍を経験しました。新たな環境で研鑽を積んだ後、翌2014年には再びカターレ富山へと復帰しています。その後、2016年4月からは、当時JFL（日本フットボールリーグ）に所属していた鈴鹿アンリミテッドFCへ期限付き移籍の形で加わりました。その年のシーズン終了をもって、長きにわたるプロサッカー選手としての現役生活に区切りをつけることを決断しました。

現役引退後もサッカー界との関わりは続いており、2017年1月からは、プロキャリアをスタートさせた古巣であるカターレ富山の普及コーチに就任しています。現在は、次世代を担う子供たちへのサッカー指導や、地域におけるサッカーの普及活動に尽力しています。

プロ選手としての主な所属クラブ遍歴は以下の通りです。

2011年 - 2016年：カターレ富山
2013年：ツエーゲン金沢（期限付き移籍）
* 2016年4月 - 同年12月：鈴鹿アンリミテッドFC（期限付き移籍）

Jリーグにおける記録として、初出場は2011年5月4日のJ2第10節 対FC岐阜戦（富山）、初得点は2011年10月30日のJ2第33節 対鳥取戦（富山）となっています。

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