吉川赳

吉川赳（よしかわ たける）の政治経歴

吉川赳は1982年4月7日生まれで、静岡県富士宮市出身の日本の政治家です。現在、衆議院議員としての活動を行っています。彼は2008年に大東文化大学法学部を卒業し、その後は日本大学大学院で国際関係について学び、博士前期課程を修了しました。

初当選と選挙の歩み

吉川は2012年12月に行われた第46回衆議院議員総選挙で、静岡5区から立候補しました。民主党の細野豪志との競争の末、小選挙区では敗北しましたが、比例東海ブロックで復活し、初めての当選を果たしました。次回の2014年と2017年の選挙では再び細野に敗れ、比例でも復活できずに落選しました。

しかし、2019年に他の議員の辞職に伴い、彼は再び議席を得るチャンスを迎え、3度目の当選を果たしました。2020年には菅義偉内閣で内閣府大臣政務官として復興大臣政務官を務め、特に岩手県の復興に注力しました。

2021年の選挙では、吉川と細野は自民党の公認争いを繰り広げ、最終的に吉川が公認を受けましたが、選挙では細野に敗れました。しかし、比例で復活した結果、3回目の当選を達成しました。

政策と主張

吉川の政策には、多くの重要なテーマが含まれています。憲法改正については賛成意見を述べており、自衛隊の存在を明記することを支持しています。また、教育の充実や地方公共団体の権限強化を訴えています。

安全保障に関しても積極的な姿勢で、他国からの攻撃が予想される場合には敵基地への攻撃もためらうべきではないとし、北朝鮮に対しては圧力を優先すべきだと考えています。

ジェンダー問題では、同性婚への法律改正に賛成の立場をとりつつも、選択的夫婦別姓制度には反対しています。消費税については引き上げの必要性を認めつつも、その時期には慎重な姿勢を持っています。

不祥事とその影響

吉川は2022年に報道された不祥事によって大きな注目を集めました。18歳の女性と飲酒し、ホテルに入ったことが報じられ、結果として自由民主党を離党しました。この件に関して、彼は事実関係を否定しつつも、国会内での姿勢が問われる事態となりました。

不祥事が明るみに出た後、彼の説明責任が指摘される中、審議欠席が続き、最終的には議員辞職に追い込まれる結果となりました。

家族と人柄

吉川には家族があり、父親は元静岡県議会議員の吉川雄二です。彼はまた、自転車が趣味で、自身の政治家としての信念においても「廓然大公」を座右の銘として掲げています。彼の人生や活動については評価が分かれる部分もありますが、特に不祥事以降の彼の振る舞いや政治姿勢が注目されています。

このように、吉川赳は複雑な経歴と多様な政策提案を持つ政治家ですが、彼の政治人生は不祥事によって大きく揺らいでいる状況です。

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