吉田宗弘

吉田 宗弘

基本情報

吉田 宗弘（よしだ もとひろ、1974年8月25日生まれ）は、大阪府吹田市の出身で、元サッカー選手であり現在はサッカー指導者として活躍しています。彼のポジションはゴールキーパーであり、プロサッカーの舞台で長いキャリアを持っています。

サッカーとの出会い

吉田は小学4年生の時に吹田市立千里新田小学校のサッカー部に入部し、サッカーを始めました。彼はその後、大阪府立茨木高等学校に進学し、サッカーの腕を磨きました。そして高校卒業後、慶應義塾大学へ入学し、同大学のサッカー部に所属しました。

プロキャリアのスタート

1997年に柏レイソルからプロ契約を結び、プロの世界に足を踏み入れました。しかし、彼のプロ初期は不遇で、1999年から2000年にかけて約10試合の出場機会しか得られませんでした。この期間中、南雄太選手が正GKとしての地位を確立していたため、スタメンに定着することはできませんでした。

移籍と沽券の山

2003年に、彼のハンデを乗り越えて柏レイソルから地元のガンバ大阪へ移籍しましたが、正GKの座を確保することができませんでした。都築龍太の退団によりポジションを持つチャンスがありましたが、松代直樹選手に取って代わられる格好となりました。

その後、2005年にセレッソ大阪へ移籍。ここで彼のサッカー人生は大きな転機を迎えました。9年目にして初めてレギュラーに定着し、全34試合に出場しました。彼の堅実なプレーと周囲との連携が功を奏し、セレッソ大阪はこの年のリーグ戦で5位に入賞。また、彼自身もJリーグベストイレブンに選ばれる栄誉に輝きました。

後半のキャリアと引退

しかし、2006年にはチームが17位まで落ち込んでしまい、彼は再びJ2に降格。当初はフル出場を果たしましたが、果たしてチームのJ1復帰にはつながりませんでした。2008年にアビスパ福岡に移籍し、ポジションを獲得するも、2009年には再び若手の台頭により出番が減少し、シーズン終了後には戦力外通告を受けました。その後、2010年にはJFLのFC町田ゼルビアに移籍し、2011年にチームをJ2に昇格させる貢献を果たしましたが、その年をもって現役を引退しました。

指導者としての道

2012年からはFC町田ゼルビアでGKコーチとして指導者の道を歩み始め、2014年にはガンバ大阪ユースに移り、以降もいくつかのクラブでGKコーチとして経験を積んでいます。2017年からは京都サンガF.C.、2019年からはファジアーノ岡山FC、そして2022年には再びガンバ大阪のトップチームGKコーチに就任しました。

プレースタイル

吉田選手のプレースタイルは、派手さはないものの、判断力に優れた安定したものと評価されていました。彼の強みは、ミスの少ないプレーによる信頼性であり、特に素早く正確なスローイングがフィードの面で非常に効果的でした。

所属クラブとタイトル

彼は柏レイソルでJリーグカップ、FC町田ゼルビアでは東京都サッカートーナメントを制し、個人としてもJリーグベストイレブンに選出されています。吉田宗弘は、日本サッカーの中で多くの経験と実績を積んだ選手兼指導者として、多くの後進に影響を与え続けています。

もう一度検索