同志社大学ワイルドローバー

同志社大学ワイルドローバー

同志社大学のアメリカンフットボールチーム「ワイルドローバー」は、1940年に設立され、関西地区では早くから活動を開始してきました。チーム名は、大学の創立者である新島襄がアメリカに渡った歴史を反映しています。ここでは、ワイルドローバーの歴史と成績、重要なエピソードについて詳しく紹介します。

部の沿革

創成期

ワイルドローバーは、1940年に関西で2番目に創部され、その年に慶應義塾大学と初の試合を行いました。この試合は、阪急西宮球場で開催され、関西におけるアメリカンフットボールの初の試合となりました。1941年には関西アメリカンフットボール連盟の設立に参加し、リーグ戦にも参加。1942年には、関大と関学とのリーグ戦に挑戦し、良好な成績を残しました。

戦後の1946年には、リーグ戦初優勝を果たし、翌年の甲子園ボウルに出場しますが、慶應に敗れてしまいます。この年を機に、関学との定期戦が始まり、今に至っています。

関学の壁

1946年以降、同志社は関西学院大学に対して数度の挑戦を続けましたが、語り継がれる強豪相手に勝てない時が長く続きました。1970年代には入替戦で降格を経験し、復帰までは長い年月を要しました。しかし、1977年には復帰初年度で3位に入賞し、再び流れを掴むことが出来ました。

1979年には関学に約32年ぶりの勝利を収めるも、その後のプレーオフでは惜しくも敗れてしまいます。1980年代には降格の危機に直面しながらも、なんとか持ちこたえましたが、1991年以降は下位グループでの戦いが続きました。この間も、関学に対して点差で勝利を収める場面がありましたが、タイトル獲得は叶いませんでした。

昇格・降格と復活の時代

1990年代には入替戦常連となりましたが、数回降格を経験。それでも毎年復帰のチャンスを活かし、次のシーズンに再昇格しています。2010年代になると、入替戦に出場し続けるも、その成績は未だ厳しいものでした。

しかし、1999年末にDiv.1に復帰を果たし、次第に古豪としての立ち位置を取り戻し始めます。2000年からは池田監督が就任し、組織とチーム体制の拡充が図られました。2003年にはウエスタンボウルでの優勝を遂げたこともあり、徐々に強いチームへと成長していきました。

京同釜の伝承

興味深い歴史のひとつには、1947年から受け継がれた「京同釜」があります。京都大学との対戦において、優勝した学校がこの釜に自校名を記入する制度が設けられました。2005年に復元された新たな京同釜は、今でもリーグ戦の象徴として大切にされています。

不祥事と課題

同志社大学ワイルドローバーは、数々の歴史を重ねてきた一方で、近年には不祥事も報じられました。これらの課題を乗り越え、信頼回復に向けた取り組みが求められています。

獲得タイトル

同志社大学ワイルドローバーは、関西学生リーグDiv.1において1946年と1979年の2回優勝しています。また、ウエスタンボウルでは2003年と2006年に優勝を果たしました。定期戦では、慶應義塾大学とライバル関係を続け、これまでに多くの激闘を繰り広げてきました。

まとめ

同志社大学ワイルドローバーは、アメリカンフットボール界において長い歴史を持つチームです。数々の試練を経て、地域の期待を背負いながら、今後もさらなる飛躍が期待されています。

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