名人戦 (台湾)

台湾名人戦：囲碁界の最高峰を決定する戦い

名人戦は、台湾における囲碁の最高峰を決定する棋戦として、1974年に創設されました。1979年からは、中国囲棋会のプロ棋士が参加するタイトル戦として位置づけられ、台湾の囲碁界において非常に重要な棋戦となっています。

主催

名人戦は、その歴史の中で主催者が何度か変わっています。

第1期から第12期：台湾新生報
第13期から第32期：中国時報
第33期以降：応昌期囲棋基金会

対局方式の変遷

名人戦の対局方式は、時代とともに変化してきました。

第1期から第3期：10名によるリーグ戦
第4期以降：4名が同一の相手と3局ずつ対局するリーグ戦。優勝者が前年の名人と挑戦手合七番勝負を行う。
第7期から第16期：リーグ戦は5名で、それぞれ2局ずつ対局。
第17期から第27期：勝ち抜き戦方式。前期シード棋士と予選勝ち抜き者6名が出場し、計50局を打ち、対局ごとの点数の最高得点者が名人となる。
第28期以降：9名による挑戦者決定リーグ戦の優勝者が、前年の名人と挑戦手合七番勝負を行う。第30期以降はリーグ戦は7名。
第33期以降：トーナメント方式で挑戦者を決定し、前年の名人と挑戦手合五番勝負を行う。

ルール

名人戦では、計点制ルールが採用されています。コミは黒8点。持ち時間は一人3時間です。

歴代優勝者

名人戦の歴史を彩ってきた歴代の優勝者は以下の通りです。

1975年: 林文伯（2位 蔡登閣）
1976年: 周咸亨（2位 林文伯）
1977年: 周咸亨（2位 陳国興）
1978年: 周咸亨 4-1 林文伯
1979年: 周咸亨 4-2 陳士
1980年: 周咸亨 4-3 陳士
1981年: 周咸亨 4-3 陳長清
1982年: 陳長清 4-1 周咸亨
1983年: 陳士 4-0 陳長清
1984年: 陳士 4-1 陳永安
1985年: 陳士 4-1 戴嘉伸
1986年: 周咸亨（2位 彭景華）
1987年: 周咸亨 4-1 陳永安
1988年: 陳長清 4-3 周咸亨
1989年: 陳長清 4-2 林聖賢
1990年: 彭景華 4-3 陳長清
1991年: 陳長清 4-0 彭景華
1992年: 彭景華（2位 周咸亨）
1993年: 林聖賢（2位 陳永安）
1994年: 陳国興（2位 林聖賢/楊志徳）
1995年: 周俊勲（2位 戴嘉伸）
1996年: 周俊勲（2位 戴嘉伸）
1997年: 周俊勲（2位 彭景華）
1998年: 周俊勲（2位 陳国興）
1999年: 周俊勲（2位 彭景華）
2000年: 周俊勲（2位 彭景華）
2001年: 周俊勲（2位 林聖賢）
2001年: 周俊勲 4-1 彭景華
2002年: 周俊勲 4-0 陳永安
2003年: 周俊勲 4-0 陳永安
2004年: 周俊勲 4-0 林聖賢
2006年: 周俊勲 4-1 林聖賢
2006年: 周俊勲 3-0 周可平
2007年: 周俊勲 3-0 余承叡
2008年: 周俊勲 3-0 彭景華
2009年: 周俊勲 3-0 彭景華

外部リンク

奕棋「台灣名人戰」
* 囲碁データベース「名人戦」 - ウェイバックマシン

名人戦は、台湾の囲碁界の歴史と伝統を象徴する棋戦であり、今後も多くの名局が生まれることが期待されます。

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