名人戦 (韓国)

韓国囲碁棋戦「名人戦」の歴史と変遷

韓国の囲碁棋戦「名人戦（명인전）」は、1968年にその歴史をスタートさせました。34期まで続いた後、2003年に一旦中断。その後、2007年に「江原ランド杯（ハイワンリゾート杯）名人戦」として復活し、2016年まで実施されました。さらに、2021年には「SG杯韓国日報名人戦」として再開され、現在に至っています。この棋戦は、韓国囲碁界における重要なタイトル戦の一つとして、その歴史を刻んでいます。

主催・後援の変遷

名人戦の主催は、初期の第1期から第34期までは韓国日報が担当していました。その後、第35期から第43期は囲碁テレビが主催となり、第44期以降は韓国棋院と韓国日報が共同で主催しています。また、後援企業も時代とともに変化しており、第27期から第34期はSK油公、第35期から第43期は江原ランド・韓国日報、そして第44期以降はSGグループがそれぞれ後援しています。

優勝賞金の推移

優勝賞金も時代とともに変動しています。第1期から第34期までは3000万ウォンでしたが、第35期から第38期には1億ウォンに増額。その後、第39期から第41期には8000万ウォン、そして第42期以降は6000万ウォンとなっています。

アマチュア選手の参加

2010年の第38期からは、韓国で初めてアマチュア選手が予選に参加するようになりました。これにより、名人戦はプロ棋士だけでなく、アマチュア棋士にも門戸を開いた、より幅広い層が参加できる棋戦となりました。

対局方式の変遷

対局方式も時代とともに変化しています。

第1期から第30期: トーナメント戦で争われ、挑戦手合五番勝負で名人が決定。コミは5目半でした。
第31期から第34期: 8人によるリーグ戦が行われ、リーグ上位者が挑戦手合五番勝負で名人を決定。コミは6目半に。
第35期から第36期: 10人によるリーグ戦が行われ、上位2名が決勝五番勝負で対戦。リーグ上位3名は翌期のシード権を獲得。コミ6目半、持ち時間は各2時間、60秒の秒読み3回でした。
第35期は、前名人である李昌鎬と予選勝ち抜き者9人によるリーグ戦でした。
第37期から第38期: 12人を6人ずつのAB両リーグに分け、各リーグ上位2名によるトーナメント戦で争われました。準決勝は三番勝負、決勝は五番勝負。コミは6目半、持ち時間は各2時間、60秒の秒読み3回でした。
第37期は、前名人である李世乭が休業のため不参加でした。
第39期から第43期: 予選勝ち抜き者とシード棋士、計16名によるトーナメント戦が行われ、決勝は五番勝負で名人が決定。
第44期以降: 敗者復活式のトーナメントで争われ、決勝は三番勝負。持ち時間は各2時間、1分の秒読み3回となっています。

歴代優勝者

（歴代優勝者と決勝戦のデータは、省略します。必要であれば別途追記します。）

まとめ

韓国名人戦は、その長い歴史の中で、主催、後援、対局方式、賞金など、様々な変遷を経てきました。その変化は、韓国囲碁界の発展とともに、より公平で、より多くの棋士が参加できるような形式を目指して行われてきたと言えるでしょう。アマチュア選手の参加を認めるなど、常に新たな試みを取り入れ、韓国囲碁界の活性化に貢献しています。

外部リンク

韓国棋院「SG杯名人戦」
サイバーオロ「名人戦」

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