名取市図書館

名取市図書館：地域に根付く学びと憩いの場

名取市図書館は、宮城県名取市の中心部、JR名取駅前に位置する公共図書館です。駅とペデストリアンデッキで直結しており、抜群のアクセスを誇ります。地域住民にとって、かけがえのない学びと憩いの場として親しまれています。

歴史：震災からの復興と発展

1976年の開館以来、名取市の図書館として長年にわたり地域に貢献してきました。1995年には改修工事が行われ、2010年には視聴覚センターの業務を統合するなど、時代の変化に対応した図書館運営に努めてきました。

しかし、2011年の東日本大震災では、図書館は甚大な被害を受け、本館は使用不能となりました。被災直後から、地域住民の読書環境の早期回復に向けた取り組みが始まり、寄付金などを活用して「どんぐり子ども図書室」「どんぐり・アンみんなの図書室」、そしてプレハブ図書館「南館」が順次開設されました。これらの仮設図書館は、震災からの復興を象徴する存在として、地域の人々に温かい光を灯し続けました。

被災した本館の解体後、新館建設に向けた取り組みが本格化。そして2018年、新名取市図書館が開館しました。この新図書館は、震災からの復興の象徴として、そして未来への希望を込めた、新たなスタートを切ったのです。同年には、図書館を愛する人々による「名取市図書館友の会・なとと」が発足するなど、地域からの更なる期待と支援が寄せられています。

施設とサービス：快適な読書環境と多様なサービス

新館となった名取市図書館は、快適な読書環境と多様なサービスを提供しています。広々とした空間、充実した蔵書、そして地域住民のニーズに応える様々なサービスが用意されています。

開館時間は、火曜日から金曜日が午前9時から午後7時まで、土曜日と日曜日が午前9時から午後6時までです。さらに、カフェコーナーや新聞・雑誌コーナーは、午前7時30分からオープンしており、早朝からの利用も可能です。

休館日は、月曜日、第4水曜日（祝日の場合は翌日）、祝日、蔵書点検期間、年末年始（12月29日～1月3日）となっています。

学校図書館支援センター

2013年には、学校図書館支援センターが設置されました。これは、名取市内の学校図書館の充実と発展を支援する重要な拠点です。学校図書館への支援活動を通じて、子どもたちの読書活動の促進にも貢献しています。

未来への展望

名取市図書館は、これからも地域住民にとってなくてはならない存在であり続けるために、更なる発展を目指しています。地域社会のニーズを的確に捉え、変化に柔軟に対応しながら、利用者にとってより魅力的で、より便利な図書館を目指し、その役割を果たし続けていくでしょう。読書を通して、地域社会の発展に貢献していくことが、名取市図書館の未来への展望です。

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