名古屋ルーセントタワー

名古屋ルーセントタワー：名古屋駅西口のランドマーク

概要

名古屋ルーセントタワーは、愛知県名古屋市西区に位置する、オフィスビルと商業施設を融合させた超高層複合施設です。その特徴的な外観は、東面を全面ガラス張りの緩やかなカーブでデザイン。一般的な高層ビルとは異なる非対称なフォルムが、周辺の景色に変化を与えています。特に、名古屋駅周辺の線路からは、このカーブ面が見えにくく、一般的なガラスウォールの四角いビルに見える点が興味深いです。

地下道「ルーセントアベニュー」を通じて名古屋市営地下鉄東山線名古屋駅からも徒歩約5分とアクセスも良好です。

オフィス空間

オフィスフロアは天井高2.75m、柱のない開放的な空間を実現。東面全面ガラス張り、南北面にも大きな窓を設けることで、採光に優れ、明るく快適なオフィス環境を提供しています。省エネルギー対策として、開業当初から照度センサーと蛍光灯の自動調光システムを採用し、環境にも配慮した設計となっています。

最大約2,200m²の広さを誇り、各フロア最大6分割まで可能なフレキシブルな間取りは、多様な企業ニーズに対応可能です。開業当時は名古屋地区最大規模の貸室面積を有するビルとして注目を集めました。


エレベーターシステム

エレベーターは、低層階用(3～16階)、中層階用(16～28階)、高層階用(28～40階)の3系統と非常用エレベーターの計26基を設置。オフィス中層階用エレベーターのみ日立製で、その他は三菱電機製です。7基の乗用エレベーターは、車椅子操作盤がなく、到着時に英語でのアナウンスが特徴的です。


入居企業と商業施設

数多くの企業が拠点を構えています。トヨタグループ各社をはじめ、金融機関、IT企業、グローバル企業など、幅広い業種が名を連ねています。

商業施設は、開業当初、地下1階から2階、そして最上階の40階に飲食店など16店舗が出店。地下1階には「名古屋丸八食堂」という名古屋めしのフードコートも存在しました(現在は閉店)。現在も、コンビニエンスストアなど、オフィスワーカーや来訪者向けの店舗が営業しています。


歴史

名古屋ルーセントタワーの建設は、1990年に始まった牛島町再開発事業の一環として進められました。地権者による再開発協議会の設立、事業計画の基本協定締結、都市計画決定を経て、2001年に着工、2007年に開業しました。


その他

郵便番号は、所在する牛島町全体の郵便番号とは別に、各階ごとに451-60XX（XXは階数）が設定されています。これは、入居企業のニーズに対応するためです。


まとめ

名古屋ルーセントタワーは、優れたアクセス、快適なオフィス環境、充実した商業施設を備えた、名古屋を代表する超高層複合施設です。そのデザイン性、機能性、そして歴史的背景を知ることで、このビルの魅力をより深く理解できるでしょう。

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